昆虫大学☆戦利品

先日書いた昆虫大学の入学レポート、多くの方に読んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます。

昆虫大学☆入学レポート
12/17-18に横浜で行われた、昆虫大学2016に入学してきました。すごく幸せな空間でした。簡単ですがレポートと感想です!カオス渦巻く幸せ空間そもそも昆虫大学とは何か...

今回はその続き、ゲットした物たちを一挙にご紹介します!
振り返っても嬉しくなっちゃう素敵な品揃えです。今年中に更新できてよかったーー…

みのむし商店

北海道大学博物館のミュージアムショップでもお取り扱いがある、みのむし商店の商品。
今回はずっと狙っていた物たちをハンティングしてきました。

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東京の虫ハンドミラー(600円)/オオミズアオのキーホルダー(750円)

カバンが小さいときにそっと忍ばせられるハンドミラーがほしくて購入したのですが、どうしようもったいなくて使えない…
オオミズアオのキーホルダーも好きで買ったのだけど、これももったいなくて以下略

ハンドミラーはこちらから。

オオミズアオのキーホルダーはこちらからも購入できます。

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日本の昆虫ロックグラス ピュアホワイト(1400円)

こちらもずっと狙っていた物。オンラインショップにあるプラチナやゴールドもすごくほしい…当日はこちらで日本酒をいただいたのですが、味は格別でした^^

うみねこ博物堂

博物雑貨大好き人間としては見逃せないお店、うみねこ博物堂のブースでもお買い物しました。
実店舗にも行けたので、こちらも後程記事にします。

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昆虫のバッチ(350円)

チープなプラスチックの素材感が楽しいバッチを購入。

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こちらのボタンは一目ぼれで購入。
キラキラっぷりに娘が「えーかわいいこれ欲しいー♡」とねだるものの、中の昆虫の絵柄に気づいて一歩引いていました。

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ひよこまめ雑貨店のミニ紙バッグも購入。
何度も言いますが、うちにはカイコのぬいぐるみがあり娘が可愛がっているので、「おままごとのお買い物バッグにしたい!」とねだられました。
今度買いだめしておこう…

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ハエトリグモのポストカードもゲット。
ポストカードは種類がたくさんあって迷ったのですが、ここはやっぱり今年の校章にもなっているハエトリグモにしました。

日本野虫の会

前回の博物ふぇすてぃばるで購入して以来、日本野虫の会のアクリルキーホルダーのファンなんですよね…

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めちゃかわ…これこそ近くの博物館で売ってほしい…絶対子どもたちがコンプリートしたがる…
今回は2つ購入しますた。

昆虫文献 六本脚

そ!し!て!ポスターを買ったよーーーー!
実はこの瞬間が一番テンション上がりました。

dsc00230 dsc00231はー美しい。額装して部屋に飾りたいのだけど、まだ家族の許可を得られていません…

はくらぼ[大阪自然史センター]

いつも楽しくお金をむしり取られるはくらぼのブースでは、こちらを購入しました。

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「マンガ版マキコ団長の実録!自然史はくぶつかん」はずーっと読みたかったのでうれしい!
クリアファイルはムナカタハキリバチです。ふわふわ!

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研究室のマグカップ事情ww
学芸員の皆さんのコメントがまたシュールで秀逸です。

 

昆虫大学

昆虫大学のブースではフィールドノートをまず購入しました。

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表紙が箔押し…/// 
一時期、京大のフィールドノートを仕事用に使っていたので、ちょっともったいないけど積極的に使っていこうかなと思います。

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早速、過去の昆虫大学のスタンプを押してみました。

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これは箔押し体験でチャレンジした成果…れ、練習します…

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そして!学長メレ山メレ子さんの「メメントモリ・ジャーニー」のポストカードを2種類ともゲット!
西村ツチカさんのイラストが好きだったので嬉しい!これも額装して飾ろうかな。

マメコ商会

そして、マメコ商会では念願のスカートをオーダーしました!

私はこの黄色いカタゾウムシのスカートをオーダーしました。
ロングのタイトスカートになるように採寸したので、完成まで体形をキープしていなければ…

おわりに

先ほど夫に「この記事を見れば、どれだけ現地で散財したかがわかるね…」と言われてしまい、戦々恐々です。
ま、この他にもお土産や書籍を購入したので、実際はもう少しお金を使っているんですけどね…
いいんです。そういうイベントだもん!!
また次回、楽しいイベントとなりますよう、楽しみにしております^^

昆虫大学☆入学レポート

12/17-18に横浜で行われた、昆虫大学2016に入学してきました。すごく幸せな空間でした。

昆虫大学2016in横浜
2016/12/17(土)18(日)に横浜関内のさくらワークスにて開催される新感覚昆虫イベント・昆虫大学2016のページです。出展者一覧、アクセス情報、トークイベント予約など。

簡単ですがレポートと感想です!

カオス渦巻く幸せ空間

そもそも昆虫大学とは何かというと…

昆虫大学は、昆虫その他の「蟲」のもつ多様な魅力をプロから学ぶ不定期開催イベントです。作家・芸術家・研究者・昆虫を生業とする人々を講師としてお招きし、虫と虫好きの異様な熱気に満ちた世界をチラ見せすることを目的とします。2012年にアートフェス「TRANS ARTS TOKYO」にとつぜん出展、以後は決まった学舎を持たず、さすらいの昆活(昆虫活動)をつづけています。

要するに、虫好きが自己の好きパワーをフルスロットルで開放する場所なんですよね。
私自身は虫好き…はもちろんなのですが、虫をモチーフとした雑貨が好きだし、自然科学系のミュージアムグッズも好き。どちらかとお買い物目当てで参戦しました。

しかしこのイベント、体験ものがとっても楽しかった…ので、本記事ではその様子をご紹介します。戦利品は週末に整理して写真撮ってから、またご紹介しますねー!

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ロゴはハエトリグモ。かわいすぎか…
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入場直前、女子で混雑…!
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大盛況でした!

ふれあい昆虫館で虫愛ずる姫君になる

まずは、オオゴマダラの幼虫をおさわりしてきました。

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お隣の方が手に乗せて愛でているのを撮影させてもらいました
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ムニムニ動いてて可愛いよーー

やっぱり私は道民なもので、オオゴマダラと言えば喜界島、喜界島と言えば水曜どうでしょう「リアカーで喜界島を一周」ですよね。
番組の中では成虫しか紹介されていなかったので、幼虫が見れて嬉しい! 
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そして蛹はこんなに黄金色!!きれい!!宝石かよ!!と大興奮。
ちなみにこちらの蛹、昆虫夜学(夜の部のイベント)の際に無事羽化したそうです。ええのぅ…

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つづきまして、アクテオンゾウカブトの幼虫。で、でかっ!

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はぁーでもこちらもムニムニしてた…他にもいろいろなお触りOK虫がたくさんおりました。
幼虫に謎の母性がさく裂し、全然知らない方と一緒に「可愛いですねー…」と、一緒に目を細めておりました。幸せ。

AntRoomでアリに見惚れる

そして、Ant Roomさんのブース!
勤め先にアリを研究していた後輩がおり、彼女からこちらのAnt Roomさんの存在を教えていただきました。
それ以来、もうアリが気になって気になって…とっても楽しみにしていたブースでした。

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クロオオアリの立派な巣…!キャプションありがたすぎ…!

アリビギナーにはとってもわかりやすいキャプション付のアリの巣。昆虫好きな子供たちが食い入るように見ていたのが印象的です。
こちらでも、幼虫めっちゃスベスベしてた…良さ…

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そして!Twitterで予告されていたパラポネラ!

想像以上に大きくてむせ返ってしまった…
でも大きい分、一挙一動をじっくり観察できるし、他のアリとのコミュニケーションも、肉眼でばっちり見れた!大きいアリは…いいぞ…

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同じ高さから撮った隣のアリ。デカさ際立つ。

いわたまいこさんの細密切り絵に驚愕する

昆虫大学には展示コーナーも!切り絵作家のいわたまいこさんの作品が展示されていました。

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え…これ…切り絵…?

マジかよこれ絵じゃないのかよ…と呆然。
近くで一緒に見ていた人たちも、同じように口をあんぐりしていました。
私の祖母も昔切り絵をやっていたので、この作業の細かさ、大変さはわかっているつもりです。なので余計にすごかった…

丸山宗利先生の標本にくぎ付けになる

展示コーナーには、丸山宗利先生の標本も展示されておりました!

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女子の目を釘付けにしたプラチナコガネ。
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あれ、宝石箱かな…?

圧倒的な美しさに感動しました。自然界にはこんなに美しい生き物がいるのね…

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丸山先生は著作も購入し、サインもがっちりいただいてしまいました。
帰りの飛行機の中でむふふふと読み漁りました。

昆虫料理研究会で虫食に勤しむ

個人的にいちばん衝撃的だったこちらのブース。
私、ついに虫を食べます!!

昆虫食彩館 | 内山昭一が主宰する昆虫料理研究会 | 昆虫食イベント情報
昆虫料理研究家 内山昭一が主宰する昆虫料理研究会ホームページ。昆虫料理試食体験会、昆虫食のレシピや関連の話題を掲載。

昆虫料理研究家の内山さんがカウンターに立っていらっしゃったので、いろいろお話を聞きながら楽しく虫食してきました。

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まずはこちらのセット。

私: 「ん、このサイダーは梨っぽい味!丸いケーキはブルーベリーっぽいなぁ…どっちも美味しい!」
内山さん: 「あ、それね。サイダーはタガメ、ケーキはクロスズメバチ入りね」
私: 「ふぉぉぉぉ…」

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内山さん: 「ちなみに中身はこれね。乾燥させただけだけど、食べてみる?」
と、ご厚意でケーキに入れる前の状態も食べさせていただきました。
これが意外と、花のような香りと甘酸っぱさで…なかなか美味。

dsc09743続いてこちら。スズメバチと、ミールワームと、コオロギの素揚げ三点セット。
これも美味しかった!コオロギはエビを感じるし、ミールワームもじゃがいものようなデンプンっぽいまろやかさ。

私: 「横のお塩みたいなのは何ですか?」
内山さん: 「あ、これね、カイコパウダー」
私: 「oh…(娘聞いたら泣くやつや)」

樹液酒場で泥酔する

虫を食べたらお酒も飲みたくなった!!ということで、樹液酒場さんで虫のラベルがついた日本酒をいただくことに。

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こんなに種類があるのねー!
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ムカデのお酒をいただきました。

みのむし商会で購入したロックグラスに注いでいただきました。
盛り上がる会場を眺めながら、チビチビ呑むお酒…美味しすぎる…
最近めっきりお酒に弱いので、もうベロベロ…すっかりハイテンションになったので、次はこちらに挑戦です!

日本野虫の会で勇ましい気持ちになる

そう!これも人生初の特攻服です!!

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人生初の特攻服

お酒を飲む前は「どうしよう…着てみたいけど恥ずかしいし、混んでるし…」などと言い訳を振りまいていたのですが、酔っぱらいは怖いですね。
ノリノリでスタッフの方にお声がけし、写真も撮っていただきました!!

ではどうぞご覧ください。

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ででーーん
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ででででーん!

ナニコレ特攻服めっちゃ楽しいやんけ…地味に似合うし…
日本酒の影響で目が据わっているので、ある意味写真写りがいいです。また着たい!ヤンキー楽しい!

好きなものを好きと言うこと

イベントが終わって、この心地よさは何だったんだろうと帰りの飛行機の中でぼんやりと考えていました。

うみねこ博物堂さんのこのお言葉通り。昆虫大学の感想も出展者や参加者のブログやSNSで拝見しましたが、上記の感想をあちこちで見かけました。そのたびに、本当にいいイベントだったんだなぁと思います。

自分や他人の純粋な「好き」という気持ちを大切にすることが、どうしてこんなに難しくなってしまったのでしょう。
にわかのくせに、何にも知らないくせに、私の方がこんなに知ってるのに…等々、「自分の方がすごい」と言いたいがために、相手の対象に対する気持ちをけなすことが、どうしてできるのでしょう。
でも私だってそうなのです。自分が一番になれなくて、悔しくて、他人が妬ましくて。人を羨んで比べて、見下して安心して。でもそんなことをしていたら、自分の「好き」という気持ちが色褪せてしまうのも当たり前です。

何かを好きというために、別の何かを貶めない。そんな当たり前だけどなかなか実行できないことを、中川翔子は軽やかにやってのけている。そんなしょこたんをお手本に生きていきたい。
―しょこたんを尊敬してる

そのときにふと思い出したのが上記の言葉です。そうだよね、ホントその通りだよね、と昆虫大学を経て心から納得できました。
自分の存在やプライドをかけて好きなものは、好きな気持ちを大事にし続けたい。
好きなものが違っても比べない。私の方がすごい、俺の方が知っている、と言わない。
たったそれだけのことで、人が集まる空間は幸福で満たされる。
昆虫ビギナーも、年季の入った玄人も、研究者もアーティストも、その経験や知識量に関係なく楽しんでいる姿が印象的でした。

生き物が好き。昆虫が好き。
その気持ちに素直になるだけで自由になれる、仲間ができる。

私もミュージアムグッズの仲間がほしい。
無いなら作ればいいんだよね。

そんなことに気づかされた、貴重な経験でした。
スタッフ、関係者の皆様、お疲れ様でございました!!

LIXILギャラリーのブックレットをまとめ買いした話

本屋さんの素敵なフェアに出会うと感動すること、ありませんか?

書店員さんのキュレーションを堪能し、まるで展覧会を見た時のような充実した気持ちでいられます。
新宿の三省堂書店書籍館4階にて、素敵なフェアに出会い本をまとめ買いしたのでご紹介しようかなと思います。

LIXIL BOOKLETのバックナンバーを買い漁る

恥ずかしながらまだ行ったことがないのですが、水回り等のインテリアメーカーで有名なLIXILは、企業の文化活動の一環としてギャラリー・出版活動、ミュージアム活動を行っています。

なかでもLIXIL出版が刊行しているLIXIL BOOKLETは、展覧会図録という位置づけながら、一つの読み物としても読みごたえがあります。
それは展覧会が素晴らしいから、というのももちろんありますが(テーマの絶妙なチョイスがとにかく最高)、編集の妙とはこういうことを言うのだなぁ…と思うほど、各展覧会の魅力やテーマそのものへの興味を引き出す力があります。
鑑賞していない人でも夢中で読み漁ってしまいます。

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「イスラームのタイル 聖なる青」も気になる…

1冊1,800円なので買えても3冊だな…と計算しながら選びました。どれも素晴らしいので本当に迷いましたが、「自然科学」「建築」「生活文化」「デザイン」の4ジャンルの中で、前の3つから1冊ずつセレクトして購入しました。

科学開講! 京大コレクションにみる教育事始

「自然科学」からはこちらの一冊をセレクト。京都大学総合博物館に収蔵されている、科学教育の教材に焦点を当てた展覧会でした。

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幕末から明治における日本は、西洋科学を学ぶことに貪欲だった。京都大学の前身である旧制第三高等学校(三高/1889年発足)は、1869年に化学と物理の学校として大阪に開講した舎密局(せいみきょく)を始まりとしており、科学教育に力を注いでいた。 京都大学総合博物館には、日本における西洋科学の始まりを物語る、これら稀少な三高資料が数多く残されている。本書では、三高由来の物理実験機器や生物標本をビジュアル豊富に展開、実験図や補足説明も加えながら紹介する。近代科学が開花した、明治期の授業を教育道具をとおして追体験する一冊。

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ダニエル温度計

明治期の実験器具の美しさよ…。
雑貨集めに奔走する私を遠い目で見守っている夫も、こればかりは「これいい!ほしい!飾りたい!」とガジェット好きの本領発揮状態になっておりました。
普段博物館とか興味なさそうなのですが、こういうジャンルなら一緒に見に行けるかも?という、ちょっとした発見をくれました。

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カイコ模型

でも私はこっちの方がほしいですねー。カイコが横から真っ二つの模型。
会社でカイコを飼っていて、自宅にもカイコのぬいぐるみがあるので、最近はカイコがモチーフのグッズを見るたびにほしくなってしまいます。めったに出会えないのでなおさら。
でもな…毎晩カイコのぬいぐるみと一緒に寝ている娘がこれ見たら泣くだろうな…
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娘はこっちの方が喜ぶかも。鉱物や宝石のレプリカ標本。
レプリカといえど、授業でこんなの見せられたらうっとりしてしまいますね。

舟小屋 風土とかたち

続いてご紹介するのはこちら。舟小屋建築に着目した一冊です。

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日本海沿岸に点在する船を収容するための舟小屋。地形や集落の歴史、気候条件といった風土の中で人々が生活に応じて発展させてきたその多彩さや魅力を紹介。

「たかが船を入れる小屋でしょ?」と侮るなかれ。建築はその地域の特性に応じて工夫を重ねられてきたもの。
日本は各地に豊かな漁場があり、採れる魚も漁法も舟の形も様々。それならば、舟小屋に地域ごとの違いがあって当然なのです。

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伊根の舟屋で有名な伊根も取り上げられています。ここは個人的に旅で訪れてみたい場所。日本のヴェネツイアという呼び声も聞かれるほど、水、舟が生活の一部になっているのです。

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そしてこの隠岐の舟小屋もお気に入り。屋那の松原・舟小屋群です。
20頭ほどの舟屋が横一列に立ち並ぶ姿は圧巻。山岳信仰の舞台であった高田山が舟屋の向こうに見え、人々の営みと信仰が同居する風景に胸を打たれます。

日本各地を旅して歩くのが大好きなので、次回の旅のテーマを舟小屋にしてしまおうかな?と思うほど、よい一冊でした。

背守り 子どもの魔よけ

最後はこちら。子どもの魔除けとして着物に施された刺繍、背守りに関する一冊です。

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子どもの健やかな成長を願い、母親が着物の背中に飾り縫いを施した「背守り」。背に縫い目のない子どもの着物は背後から魔が忍び込むとされ、魔よけとして付けられました。 本書では、江戸後期から昭和戦前までにつくられた「背守り」を代表とする祈りの造形の様々を、日本の豊かな衣文化のひとつとして紹介します。巻頭より、2005年ヴェネチア・ビエンナーレで日本代表を務めた石内都が撮下した写真60ページで展開します。父母の着物の仕立て直しであることが多い子どもの着物。石内の写真はその時間の積み重なり、そして造形美の奥にある目には見えない母の祈りまでも写し取ります。鬼子母神・真成寺(金沢市)蔵の重文資料も多数収録。巻末の論考では背守りの歴史的背景や日本人の美意識を考察します。

恥ずかしながら、私はこの背守りというものを今まで知りませんでした。

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こんなふうに刺繍糸が縫い付けられているものや…

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アップリケのようにめでたいモチーフが縫い付けられているものなど、地域や家庭によって様々な形があります。

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このように、良質な着物の端切れを集め、一枚の着物に仕立て上げるやり方もあったそうです。

どの着物も、子どもが健康で健やかに育つようにという願いが込められています。
江戸後期から昭和戦前ということで、結構新しめのコレクション。保存状態が良いものが紹介されているので、パラパラと眺めているだけでも、自分が来てみたいと思える着物が掲載されていました。

購入特典はこちら

このフェアの特典として、購入者にトートバックがついてきました。

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祖父江慎さんデザインのトイレのマーク。かわいい!

最後に

とにもかくにも、多彩なラインナップのLIXILブックレット、あなたならどの一冊を選びますか?
人によって特徴のあるセレクトが見えて面白いかもしれません。

LIXIL|企業情報|文化活動|LIXIL出版
タイルの本ほか、建築・デザイン書を発行しています。ネット通販もご利用ください。

ちなみに最新刊は南極建築についてです。最高かよ…

LIXIL|企業情報|文化活動|LIXIL出版|南極建築 1957-2016
タイルの本ほか、建築・デザイン書を発行しています。ネット通販もご利用ください。

茨城県北芸術祭で自分の鑑賞スタイルと公式グッズを想う

先月訪れた茨城県北芸術祭、前回に続いて今回は日鉱記念館と御岩神社に行ってきた時のお話です。

茨城県北芸術祭で山と海を同時に体感する旅へ
10月23日にKENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭(以下、茨城県北芸術祭)に行ってまいりました。2016年は瀬戸内国際芸術祭、あいちトリエンナーレ、岡山芸術交流、さいたま...

うのしまヴィラまで運んでくれたタクシーの運転手さんには帰りもお世話になり、日立駅まで送ってくれました。
帰りすがら、「御岩神社は行かないの?タクシーだとすごいお金かかるからオススメはできないけど、いいところだから良かったら行ってみなよ」と勧めてくれました。
御岩神社やその手前の日鉱記念館も芸術祭の会場。無料のシャトルバスもあるので、いそいそと向かうことにしました。

やっぱり急坂な日鉱記念館

日立駅からバスに乗り15分ほど。うねうねした山道を登っていくと日鉱記念館にたどり着きます。

日鉱記念館
日鉱記念館は、「未来と自然の調和」をコンセプトに、日立鉱山跡地に建てられました。 開館以降、学校など教育機関の研修や社会見学をはじめとして多くの皆様にご来館を...
敷地内ですらこの坂道。

元々炭鉱だったとは思えないほど、きれいに整備されています。ウイスキーの製造工場みたい。

何となく余市を思い出す感じ。

今回はあまり時間がなかったので、本館の中の展示と作品を見て回りました。

松田平田設計が手がけたモダンな建築です。周りの風景の自然と溶け込むシンプルさ。

日鉱記念館 | 松田平田設計
総合設計事務所[松田平田設計]は、1931年の開設以来、高機能ビル、公共施設、大規模集客施設など、誠実公正な設計監理を実施。また都市計画、免震・耐震・リニューア...
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赤沢鉱山(日立鉱山の前身)の売買契約書

展示品は日立鉱山にまつわる様々な資料が展示されています。これは赤沢鉱山の売買契約書。

この印紙の数すごいですね。今でも私生活で使う契約書やら何やらがめんどくさくて悩んでいるのに、当時から印紙、割印文化だったんだなと窺えます。
どこで何をやるにも印鑑が必要で、本当これどうにかならんのかなとうんざりしている身に染みました(結婚にまつわる手続きの多さに閉口しているので、やややさぐれ気味にお送りします)。

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当時の鉱山の様子。今の静かな森と同じ場所とは思えないほど、切り開かれていたようです。

”自分ごと”になる芸術鑑賞

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活気があった鉱山のようで、当時の生活の様子が写真で展示されていました。

以前軍艦島を訪れた際も、当時の暮らしぶりを写真で見て一人で泣きそうになってました。何気にこういう展示に弱いのです。今は遠い昔、もう戻れない、活気があった頃の暮らし…泣ける…

こういう記念館を訪れる際は「展示のどの部分で、内容が”自分ごと”になるのか」を念頭に見ると面白いと思います。ぐっと気持ちが入ってしまう部分はどこか、ってことですね。
退職した元企業戦士であれば、日立グループの発展ぶりと働き盛りだった頃の自分を重ね合わせて見るかもしれませんし、建設業に従事されている方は模擬坑道を見ると、手作業で掘り進めた坑道に圧倒されるかもしれません。
仕事に限らずとも、庭で大根を干すお母さんが写った写真で泣けたり、部活動の写真で微笑ましい気持ちになったり。

「文脈」が大事とされている昨今ですが、自分は、作品や展示物のバックグラウンドを知って楽しむことにあまり興味がなくて、鑑賞する際はどこまで行っても自分の心の有り様にしか興味がないのです。
逆に、作品を見ることでイメージがどんどん膨らみ、新しい着想が引き出されていく作品が、自分にとって「良い」作品です。「自分ごと」になる作品や展示物を追い求めて生きています。
ここら辺、自分の鑑賞スタイルに関わるのでまたいつかどこかで書くとします。前提知識との付き合い方って本当に難しい。

Playable Sculpture(遊べる彫刻)/Tuksina PIPITKUL

展示のいちばん最後に作品が設置されていました。


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岩を砕くドリルの一部を組み替えられるようにし、昆虫の頭のように変形できる仕組みになっているそう。

「遊べる彫刻」との謳い文句だったのですが、ガラスケースに入れて展示してありました。係員さんによると、部品が破損してしまったようでこのような対応になったとのこと。んー…見てるだけでは何とも伝わりにくかったので、触れないのはやっぱり残念です。

御岩神社でまずは天井画を見る

気を取り直してシャトルバスで御岩神社へ。この時点で時刻は16時近く。帰りのシャトルバスもすぐ出てしまうとのことで、帰りは路線バスを使用することにしました。

この時点でだいぶ陽が落ちかけています。

日本でも有数のパワースポットなだけに、ひっきりなしに参拝者が訪れています。若い女性も多かったかな。

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関東といえど秋は深し、陽も落ち始めているので山の中はひんやりしています。綺麗に手入れされた木立が美しいですね。

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御岩神社といえばこちら。境内にそそり立つ三本杉。樹齢500年と言われ、県指定の天然記念物になっています。

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立派な樹です。バスの中で調べた情報では、かなりスピリチュアルなスポットとしても人気なようでした。
あまりにもパワーが強くて、宇宙から光の柱として見えるとかなんとか。逆に安っぽく映るから、そういう話なら知らなきゃ良かったな…(まだやさぐれ中)。

気を取り直して作品を見に行きましょう。斉神社の天井画です。

斉神社の内部。上を見上げると…
御岩山雲龍図/岡村美紀

おお!立派な龍が!
御岩山の上空を飛ぶ龍を描いたもの。公式サイトには「それはこれまでの天井画に描かれることのなかった、上空からの視点です。」とあるのですが、天井画ってどういう素材を描いていたんだろう…ちょっと含みを待たせた説明なので気になりました。

拝殿で風の姿を見る

次の作品を見に歩を進めます。拝殿の方へ向かう道すがら…

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わ!左手方向になんか見えてきた!

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杜の蜃気楼/森山茜

森山茜の作品です。木々の間で、キラキラした半透明のビニールが揺らめいています。風が吹くとシャラシャラと音がして、風の姿が可視化されたようでした。

シンプルな直方体で、龍や神社にまつわるモチーフを積極的に形にしたわけではなさそうです。その分見る人の想像する隙間を残しているのでしょう。

芸術祭の存在を知らないで参拝に来た方も多そうで、「え!なにあのヒラヒラ!」とびっくりしている方も見受けられました。人気のスポットを展示場所にするとこういうことも起こりえますね。

素朴な疑問なのですが、作品の設置場所ってどうやって決めるんでしょうね。
日鉱記念館然り御岩神社然り、美術館とは違う場所に展示しているので、場所の強みを生かせるのでしょう。
ただ、芸術祭に来た「観光客」を、「観光」という側面から主催者の思惑で「来て欲しい場所」に、芸術を使って誘導しているような印象も受けました。芸術祭として場所へのポリシーがないと、芸術祭巡りと称した観光地巡りになってしまいそう。

とはいえ、こういう機会でもないと御岩神社に来ることはなかったのも事実。パワースポットとして名高いところってどうしても足が遠のいてしまうので。

そんなことを考えながらぶらぶら歩いていると、杉林に囲まれていました。きれいに剪定されていますねー…

Processed with Rookie Cam

…こういう、丁寧に手入れされた空間ってちょっと怖くなります。パワースポット的なありがたみではなくて、威圧されるというか。

Processed with Rookie Cam

神聖な空間を維持するための人間の規律って、だるだるゆるゆる人間な私には圧が強くてちょっと怖いです。
特にここは人気の神社。一見して豊かな自然環境に見えますが、かなり細部まで人間が目を光らせることで、多くの参拝者を受け止めているんだなと感じてしまいました。

ちなみに帰りの路線バスが来るまで1時間。誰もいない野ざらしのバス停で一人待ち付けました。めちゃくちゃ怖かったです。寒いし…

公式グッズはこれでよかった…?

最後に芸術祭の公式グッズを買ってみました。

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クリアファイル

と言っても購入したのはこのクリアファイルのみ…こんな風に、芸術祭のビジュアルイメージを展開して、トートバッグやマスキングテープやバッチにしているものばかりでした。

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このデザイン自体は素敵だと思うのですが、どうにもワンパターンというか…
地元の商品に芸術祭のロゴが付けられたお土産があったのですが、これもどんな商品なのか、なぜ芸術祭で売られるべき商品なのかがわからず、いまいち心に響いてきませんでした。

どうせやるなら、あいちトリエンナーレや瀬戸内国際芸術祭みたいに、特産品をデザイナーがリデザインして地域の魅力を積極的に発信するとか、アーティストのオリジナルグッズを作るとか…

リデザイン | 瀬戸内国際芸術祭 2016
瀬戸内国際芸術祭は、美しい瀬戸内海の島々を舞台に3年に一度開催される現代アートの祭典です。

札幌国際芸術祭2014でも、商品のラインナップが個性的で、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションもしていて、他の芸術祭との差別化を積極的に図っていました。

公式グッズ | 札幌国際芸術祭 2014
グッズの販売は終了しました。 x LOUIS VUITTON x moretrees SCARF SOLD OUT x LOUIS VUITTON x moretrees SCARF SOLD OUT x LOUIS VUITTON x moretrees SCARF SOLD OUT...

ミュージアムグッズ同様に公式グッズも、芸術祭のヴィジョンを表現する手段であるし、広告宣伝の役割だってあると思うのに。積極的に買いたいと思える商品がなくて、ちょっと残念でした。

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ちなみに、今回は公式ガイドブックを買ってから臨みました。あまり中身は読めなかったのですが…
最新情報や作品情報は公式ホームページを確認するのが良いとして、観光ガイドブックとしての情報が豊富でした。

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お食事情報もずらり。この海鮮丼食べたかったな…

茨城県北芸術祭レポートはこれにて終了。
次回はLIXILギャラリーのブックレットを大人買いした時のお話など書こうと思います。また次回!

茨城県北芸術祭で山と海を同時に体感する旅へ

10月23日にKENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭(以下、茨城県北芸術祭)に行ってまいりました。

KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭
海か、山か、芸術か?2016年秋、茨城県北6市町の豊かな自然と町を舞台にした国際的な芸術祭が誕生します。

2016年は瀬戸内国際芸術祭、あいちトリエンナーレ、岡山芸術交流、さいたまトリエンナーレ、みちのおく芸術祭 山形ビエンナーレなど、国内で多くの芸術祭が開催された年でもありました。
で、その中からなぜ茨城県北芸術祭に行ったかというと、テーマに「最先端の科学技術との協働」との表記があったからです。

茨城県内の歴史を振り返ってみると、この地域では江戸の末期から炭鉱が開かれ、日立周辺は銅鉱山、工業・産業が発展し、明治以後の日本の近代化を支えた地域であった。一方、北茨城の五浦はアジアの美学の重要性を唱えた岡倉天心や横山大観らが居を定め、日本近代美術の発展と深い関わりを持ったことで知られている。
近年では、アーティストのクリストが、常陸太田にアンブレラ・プロジェクトを実現し、先進的なアートの発信が話題になった。県内には筑波大学や研究所等が所在し、「科学万博−つくば’85」の開催地になった経緯もあり、茨城県は日本のアートと科学技術発展の拠点にもなっている。
そこでこの芸術祭は、茨城の持つこのような先進性に注目し、自然との対話と同時に、最先端の科学技術との協働にも注目をしていきたい。現代において、美術はもはや絵画と彫刻からなるだけではない。科学技術を使ったメディアアート、さらに次世代の変革を担う生物学を援用したアートも登場している。こうしたアートの新しい可能性を紹介することも茨城らしいこととなるだろう。
開催概要|KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭

ここ数日、研究者のアウトリーチとしてのアート活動の可能性について考える日々が続いているので、少しヒントになればと思ったのがきっかけです。
この開催概要には「科学技術を使ったメディアアート」という記述もあって、アーティストが科学技術にどういうスタンスで向き合っているのかを知ることもできるかなと思いました。


ここら辺を予備知識で入れておくといいのかも。

しかし、この目論見はあっさり崩れることになります…

茨城、なまら遠い問題

そうです。茨城までの距離を舐めきっていたのです。
東京駅を9時のバスで発ち、水戸に着いたのが11時半、そこからホテルに荷物を預けて、電車に乗って日立市に着いたのが13時近く…あれ、朝に出たはずなのに午後しか芸術祭周れないなんて、茨城遠くない?

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…距離だけ見たら旭川の手前に行くようなもんじゃんか!!そりゃ遠いわ!!
と、帰宅後自分に総ツッコミ入れました。

まぁあの、言い訳をしますと、出発直前までバタバタしていたり体調を崩しがちだったこともあって、今回の旅行はほとんど事前に計画を立てていませんでした。
過去に芸術祭を見に行った時は、かなり綿密な計画を練っていました。瀬戸内や山形など「地方型」と呼ばれる芸術祭では、交通インフラに気を配っておくことがいかに重要か、これまでの経験で身に染みてわかっていたのです。
なのに今回は、「まぁ言うても茨城だしー関東だしー行けば何とかなるっしょ!」と、まともに事前準備もせず出発してしまったわけです。関東の距離感舐めてましたごめんなさい。

しかもですね、日立市に行ったはいいものの、ひとつひとつの作品の設置場所が離れてて、結構遠いんですよ…
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左上の日鉱記念館や御岩神社までは無料の循環バスが出ていたのですが、右上のうのしまヴィラまでは車で15分ですが巡回バスはありませんでした。あえなくタクシーです。
こんな風に、一つの市内でも効率よくたくさん回るのはちょっと検討しておくべきでした。日立市の他にも作品設置エリアはあるので、車無し、泊数短めの人で複数のエリアを跨いで回りたい人は、全部の作品を見るのは厳しいかな…
見たい作品を絞るなど事前に計画していくことをお勧めしますよ!

日立駅の美しさ、想像以上

いきなりネガティブに愚痴っちゃいましたが、見てきたものは素晴らしかったので気を取り直していきましょう。
今回の芸術祭では宿泊するホテル(水戸市)に近い日立市の作品を中心に見て回ることにしました。
日立市といえば、日立駅、というくらい駅に行けるのを楽しみにしておりました。それではどうぞご覧ください。
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じゃーん!じゃじゃーん!きーれーい!
駅の壁がほぼガラス張りになっていて、海側の眺望が最高なのです。

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ガラス張りの飛び出している部分はレストラン。

この駅のデザイン監修は、日立市出身の世界的な建築家、妹島和世。SANNAとして手掛けた、金沢21世紀美術館の設計が有名ですかね。

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茨城県北芸術祭のテーマカラー、青と緑のフラッグも風になびいて爽やかです。既に晩秋の札幌から出てきただけに、この景色を見てしまうと何だかバカンスに来たような気分になりました。

日立市にはいくつか作品があるのですが、今回の芸術祭を象徴する作品のひとつといえばこちらでしょう!

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回廊の中で:この場所のための4つの虹 ー KENPOKU ART 2016のために 2016/ダニエル・ビュレン

ガラス窓に虹色のカッティングシートが貼られ、虹色の美しい空間が生まれています。
お昼頃に行ったからか、陽射しは両側から柔らかく差し込み、深く濃い色合いが充満していました。

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いつまでも居られるわ…

朝や夕方に行けばまた違った光に満たされるのでしょう。
シンプルですが場の特性をうまく生かした作品でした。

ノアの箱舟がバスだったなら

日立駅近くのシビックセンターにも作品がいくつか展示してあります。
私が観れたのは外に展示してあったテア・パキマーの作品。

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ノアのバス/テア・マキパー

芸術祭に訪れた人や地元の人で賑わっていました。特に子供達に大人気のよう。

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植物が絡みつくようにバスに生えています。文明が荒廃し、自然の中に還っていくとこんな姿になるのかしら。

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バスの中を覗いてみると、あら亀さん。
このバスの中で、ウサギ、ロシアンリクガメ、モルモット、レースポーリッシュ(鳥)が暮らしているのです。だから子供たちが喜んで覗いていたのですね。

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「ノアのバス」というタイトルが付けられているので、このバスはつまりノアの箱舟なのでしょう。
バス停には「山行き」の文字、そして作品が設置されているここは海沿い。山に向かうノアの箱舟は、震災を思い起こしてしまいます。作家の震災へのリサーチの結果、こういう作品が生まれたのですね。

人間が乗っていない、山行きのバスの中に住まう動物たち。いや、避難した後、人間が住めなくなった街に置き去りにされたバスなのかも…と色々想像してしまう作品でした。

作品として生き物を飼育する際にケアはどうなっているんだろう…と思ってしまうのですが、こちらの作品では「かみね動物フレンズ」という、かつて園で働いていた方が毎日ケアを行っているそう。
あいちトリエンナーレ2016でちょっと悲しい出来事があったので、ホッとしました。

ヤドカリの家は誰のもの?

続いてはタクシーで、うのしまヴィラに向かいます。
以前からどうしても観たかった作品がそこに展示されていました。

やどかりに「やど」をわたしてみる ーBorderー/AKI INOMATA

3Dプリンタで製作した殻に、実際にヤドカリに引っ越してもらうプロジェクト。AKI INOMATAの代表作です。

貝殻の上には世界の様々な土地の姿が。上の写真は、これはモロッコの都市、ワルザザートにあるアイット=ペン=ハドゥの集落です。

実際に殻を背負ったヤドカリ。元気に水槽の中で動き回っていました。
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全部で9都市の作品がありました。素敵だった…。

ヤドカリは、強い個体によって強制的に殻を交換させられることもあり、殻は自分の身を守る術でありながら、同時に権力や抗えないものの象徴でもあると感じました。

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展示場所となったうのしまヴィラも、震災で津波の甚大な被害にあい、2014年に営業再開が叶った温泉旅館です。

うのしまヴィラ(鵜の島温泉旅館)|茨城県 日立市太田尻海岸のカフェ感覚で泊まれる宿
茨城県日立市大田尻海岸の「鵜の島温泉旅館」が2014年4月に「うのしまヴィラ」としてリニューアルオープンします。

大切な場所を失くし去らねばならなかった人、戻ってきた人、それも叶わなかった人…あの震災で、それぞれに殻を手放さざるをえなかった人たちがいて、それぞれの今があります。

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うのしまヴィラの目の前、太田尻海岸。プライベートビーチ感すごい。

AKI INOMATAの本作品は、世界が抱える移民や難民の問題やその苦難を彷彿としますが、それはこの場所で生きている人たちの現実そのものではないでしょうか。
「ここに展示する意味」を強く感じました。

暮らす人の実感から湧き出るテーマを

旅ではなるべく地元の人と話すようにしており、今回はうのしまヴィラに向かう途中で、タクシーの運転手さんとたくさんお話しできました。
うのしまヴィラまでは車で15分ほど。その道中は細かい坂道の連続で、石狩平野でのんびり暮らす自分にはかなりのアップダウンに思えました。

私「ぎゃー!また坂!」
運転手「こんなの大したことないんだって!山側に行ったらもっとすごいんだから!」

という会話の連続でした。

私「住宅も斜面に沿うように建ってる…平らな地面がほとんどないんですね」
運転手「この辺は海と山との距離がすごい近いんだよ。平野部も海沿いに少しだけ。ここは海と山の街なんだよね」
私(…そうか!だからこの芸術祭のテーマが『海か?山か?芸術か?』なんだ!)

と、車内で神の啓示を受けた人みたいに閃きました。

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引用元 デジタル標高地形図(東日本太平洋沿岸)

こちら、日立市の標高地形図。青く表記された平野部は海岸線に沿ったごく一部にしかなく、いきなり標高が高くなっていることがわかります。

引用元 標高図/札幌市

ちなみにこちらは札幌周辺。日立市の標高図と色の使い方が逆でわかりにくいのですが、太平洋から札幌市街地は石狩平野が広がっています。

Processed with Rookie Cam

日立駅のバス停から海を撮影したもの。日立駅自体も切り開いた山の斜面に建っていて、どう見ても平地が少ない。坂と共に生きている街でした。
何の影響かわかりませんが私は海へ続く坂道が大好物なので、この風景大好きです。数時間の滞在じゃもったいなかったな。

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私は海エリアの日立市を選んで鑑賞に来たのですが、海にいながらにして十分に山を感じられる場所でした。
こんな風に、ここに暮らす人の口から自然に出た言葉の中に芸術祭のテーマが含まれていると、その地域の本質を掴んでいるなぁと感じられて嬉しくなります。
今回のテーマにあるように、「海か?山か?」と海と山を同列に扱える環境なんだなと実感できました。それだけでここに来た甲斐がありました。

できれば作品を通じて、「山と海が近いことで、地域の生活スタイルや文化にどのような影響を与えたのか」が見られたら面白かった。でもこれは個人的な興味としてとっておこうかな。

Processed with Rookie Cam

長文になりましたが、今回はここまで!
次回は海エリアの中でも山深くまで行ってきたので、その模様をレポートします。
あー写真見返していたら、またすぐに旅に行きたくなってしまう…

ミュージアムグッズから読み解く!「速水御舟の全貌ー日本画の創造と破壊ー」

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2016年10月22日に、青い日記帳×山種美術館 ブロガー内覧会 「【開館50周年記念特別展】速水御舟の全貌 ―日本画の破壊と創造―」(@山種美術館)をリアルタイムでレポートしよう!に参加してまいりました。


私はミュージアムグッズにとっても興味がある人なので、今回の展覧会や山種美術館について、ミュージアムグッズに関する感想と併せて書いてみようかと思います。

技法の確立と芸術家の執念

今回の展覧会は「速水御舟の全貌」というちょっと大胆なタイトル。
山種美術館の所蔵品や他館所蔵作品を交えて、作家の画風の変遷を辿っています。
個人的に面白かったのが、速水御舟の絵画技法について着目している点。
例えばこちらの作品。

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【重要文化財】名樹散椿(昭和4年|山種美術館)

ご存知の方も多いかと思います。
昭和に入ってから初めて重要文化財に指定された作品、「名樹散椿」。
屏風に描かれた椿のダイナミックな枝ぶりに目を奪われます。
ここで注目すべきは背景の金地とのこと。

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ガラス越しの撮影だったので、うまく伝わっているか微妙なのですが…この全くムラのない、しっとりとした質感の金地に圧倒されます。

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左:箔押し、中:金泥、右:撒きつぶし(キャプションより)

この金地の技法の違いは別途解説がありました。
元々、蒔絵の職人だった御舟。そのノウハウを日本画に生かし、この撒きつぶしという技法を採用しました。
通常より粒子の細かい金の砂子を、均一に敷き詰めることで、この質感が生まれるとのこと。

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生で彼の絵を見た後で、画面いっぱいに均等に砂子を撒く、その姿を想像すると、狂気すら感じます。これが芸術家の執念かと。
山崎館長のギャラリートークでは速水御舟の家庭的な人間味溢れる一面も紹介されていましたが、やはりこの絵を見てしまうと何も言えなくなってゾッとします。
展示では蒔絵師として活躍していた頃の彼の作品も展示されています。併せてぜひご覧ください。

こんな風に、今回の展示では速水御舟の絵画技法について着目する仕掛けがあったのですが、山崎館長のギャラリートークではこちらの屏風の技法についても解説がありました。
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翠苔緑芝(昭和3年|写真撮影不可作品のためポストカードを撮影)

速水御舟の中でも一般的な知名度が高く、私もこの作品が一番好きです。
琳派を意識した画面構成の中に、単純化された築山や動物、それと対照的に精緻な描き込みが光る枇杷や紫陽花…描き方が異なる不思議な世界観なのに、一見しただけでは全く違和感がない。
作家のバランス感覚に頭が下がります。
ポストカードや画像で見るよりも、「屏風」を体験してほしい作品です。
屏風だからこそ、余白は空間となり、匂いたつ植物の気配と絵の中に流れる独特の静けさ、緊張感をより実感できます。

絵画技法から見ても、胡粉を重ね盛り上げて描く手法を用いており、特に紫陽花の表現では、速水御舟の奥様やお弟子さんの証言によると、薬品や重曹を用いた実験的な手法を取り入れて描いたとのこと。
それでも剥落がなく保存できていることに驚きで、作家の探究心が垣間見えます。おすすめ!

展示とミュージアムグッズとの関連性

個人的に、山種美術館のミュージアムグッズが大好きです。
その理由は挙げればきりがないのですが、やはり「再現度へのこだわりと、キュレーターのメッセージがグッズに反映されているところ」なのです。
例えばこちらの商品。

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洋封筒「椿の花」(左)、「天仙果」(右)各¥250

余白が眩しい…これだけで1枚の絵のような完成度です。
画面構成とはなんぞやを意識させられます。
実際に使うとしても必然的に丁寧に宛先を書きたくなります。
もらった人も嬉しいですよね。

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葉や実の表現に用いた滲みも見事に再現されています。
エンボス加工で浮き上がっているので、触って確かめてじっくり観察したくなる仕掛けです。
先ほどから何度も書いているように、今回の展覧会では作家の絵画技法について展示で言及していました。
なので、このグッズを手に取った時に、速水御舟の技法へのこだわりと執念を思い返すことができるのです。
展示でどんなところに着目してほしいのか、作品の再現度にこだわることでキュレーターのメッセージがより深く伝わるような気がしました。

もう一点、面白かったのはこちら。

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グリーティングカード「翠苔緑芝」¥480

こちらのカード、封筒付きなのですがよく見ると封筒に穴が空いているのがお分かりになりますか?
カードを封筒に入れてみると…

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じゃん!このように、兎と紫陽花にスポットが当たるのです!
もらった人も驚きのデザインですよね。

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描かれているモチーフの可愛さに惹かれて封を開けると、「あれーこんな絵だったんだ、想像と違ったなぁ」「思ったより余白が多い…あれ、これって屏風だったの?」と、もらった人と作品の間に化学反応を起こし、新たなコミュニケーションが生まれる仕掛けになっています。
今回の展示と関連させてみると、兎と紫陽花の描き込み方の違いを思い返すことができ、封を開けた先に待っている自分の感動を増幅させることができるなと思いました。

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封筒のフラップもちょっと変わった形。

ミュージアムグッズは博物館学の観点から「博物館のミッションを伝える手段であり、展示や教育プログラムの延長であり、来館者の満足度を支え、多様なニーズに応える手段である」と言われています。
個人的に美術館のミュージアムグッズは「おみやげ」としての側面が強い印象だったのですが、このような作家のこだわりやキュレーションのポイントをうまく反映させたものが買えると嬉しいです。
展示の延長としての役目を果たしているミュージアムグッズに出会える美術館だなと改めて思いました。

モチーフの抜き出しをするときに大切なこと

そして山種美術館のミュージアムグッズといえば、モチーフを抜き出してグッズ製作を行っている印象があります。

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刺繍ミニタオル「翠苔緑芝」¥500

美術館のミュージアムグッズは作品を全図で使用し、クリアファイルやメモ帳などに印刷しているものがほとんど…というイメージがありました。
ご遺族や関係者の方々のご意向等事情があるのだと思うのですが、あまり美術館ごとの違いを感じられないなというのが正直な感想です。
その点、山種美術館のミュージアムグッズは「一味違うなぁ」と思うのです。

「特に弥夫人と和子氏への取材はいつも和やかな雰囲気で、時がたつのも忘れるほど楽しいものだった。」
「ご遺族に接しているうちに、筆者にとっての御舟は、過去の日本画家という存在から、次第に身近な存在へと変わっていった。」
速水御舟−近代日本画の前衛として
山崎妙子

上記の文章は本展の図録からの引用です。山崎館長がどんな想いで御舟と向き合い、ご遺族と交流を重ねてきたのかが窺えます。
オリジナリティ溢れるミュージアムグッズの製作においても、ご遺族と誠実に交渉を重ね、一つ一つ実現させてきたのだなと想像してしまいました。

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ミュージアムショップの手書きPOP。

速水御舟という作家を紹介し、多くの方に知ってもらうために、まずは部分としてモチーフの可愛さや親しみやすさに着目してもらうこと。
私のような日本画初心者にはとてもありがたいです。
でも、そのようなミュージアムグッズが実現できているのは、美術館側の尽力の賜物だと思います。

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金平糖「翠苔緑芝」¥900

金平糖が入ったケースも漆のようなしっとりとした質感です。
中にはモチーフの元となった作品の解説も封入されています。

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ブローチピン「翠苔緑芝」¥950

こちらのブローチは純国産のクルミの木で作られており、非常に細かいタッチまで再現され、箱には箔押しがされています。
高級感がありながら、¥1,000以下で購入できることに感動しました。

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刺繍シール 各¥1,000

ミュージアムグッズを作るには、美術館として権利者と互いに信頼しあうことが重要で、それがグッズとしてのオリジナリティに繋がってくるのかもしれない…そんなことを考えさせられました。

終わりに

今回初めてブロガー内覧会というイベントに参加させていただきました。
日頃展覧会を回るときはあまりイベントに参加しないので、非常に刺激的で興味深いひと時を過ごすことができました。

山崎館長のトークショーのときは「専門用語が次々と出てくる…結構ついていくのでいっぱいいっぱいだなぁ」と思っていたのですが、周りを見るとウンウンと頷きながら楽しんでいるご様子。
やはりこういうイベントに参加している方は知識も経験もおありですごいなーと思ってしまいました。私も勉強せねば。


興味湧きました。

奇しくも、この記事がこのブログの最初の記事となりましたので、これからもしつこく展覧会やミュージアムグッズについて書き綴っていきたいなと思います。
どうぞお楽しみに!

自己紹介

このブログ「百物気 momonoke」を書いている、管理人の野火です。
1987年生まれ。「何世代?」と聞かれたら、「レアードと同い年で、T-岡田と同学年だよ!」と答えるくらいには野球好きです。

このブログで書きたいこと

北海道の大学でメディアアートについて学ぶものの、卒業研究で博物館学に興味を持ち、元来の雑貨好きも講じて卒論はミュージアムグッズをテーマにしました。
大学院でも博物館経営論の観点からミュージアムグッズを研究。
現在もライフワークとして全国各地のミュージアムグッズを追い求めています。

このブログではミュージアムグッズや雑貨の紹介、展覧会レポートを掲載していきます。