風の強い春の日、古くからの友人である阿部寛文さんの個展「幽霊たち」を見てきました。

阿部さんは現在ドイツを中心に活躍するグラフィックデザイナー、アーティストです。今回は東京、神戸、そして札幌でこちらの個展を開催しました。

ポール・オースターの名作のタイトルを借りたこの個展。自身の内面と深くリンクする色や形の表現の美しさが際立っていました。

そのため、幽霊そのものよりも、何かがそこに存在していたという陽だまりのような暖かな事実、もうそこにいない人の温かな気配、残されたものにとっていかにそれが重要か…という想いそのものが描かれているような気がしました。

ウェルカムドリンクで、阿部さんがドイツで手に入れたハーブティをいただきました。

今回は紙の質感も製作の重要な要素となったようです。ドイツや日本で手に入れた味のある紙や和紙が使用されています。

こちらは「まるをかく」というシリーズの作品で、ホームページには「2017年2月1日から1年間ノートに毎日まるを描き続けました。その記録も展示する予定です。」との記述がありました。

私は丸そのものよりも、こういう線の作品が好きでした。惑星やミツバチの軌道のような、生きている線だからです。

私は彼の作品を昔から見ている方だと思ったのですが、描く世界の範囲が、どんどん日常的なものに近づいていっていると思いました。

以前はもっと遠くにある真理を自分の手のひらの中にある力で、一生懸命描き出そうとしていた印象です。

しかし今は、いい具合に肩の力が抜けて、製作の素材における特性を生かし、足元をじっくり見つめながら歩き出そうとしていると感じました。

偉そうな感想でしたが、友達ゆえの愛情とお許しください。

ポストカードはひとつ600円でした。これはすぐ売り切れちゃいそうだな!

いかがでしたか?展示は4月30日までと短めなので、みなさまお急ぎ下さいませ。ではまた次回!

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