夫が無類の家電好きなもので、我が家のテレビはでかいです。プロジェクターもあります。なので、一人で暮らしていた頃よりは、かなりテレビ番組を見るようになったんですね。

で、最近見て面白いなーと思ったこの番組。

「推しボン!~あなたに効く!著名人の極上ブックガイド~」です。

俳優の東出昌大さんと、ご存知・松岡正剛さんが3名のゲストを招いて、本棚を見せてもらいながら、その人の人生に影響を与えた本について語り合う番組。今回はその番組の感想のようなものです。

我が家の読書事情

夫も私も本を読むことが好きで、我が家の本棚は2桁ほどあります。
ただ、互いの嗜好は結構独立していて、お互いの本棚にある本をあまり読んだりしない、干渉しあわないんです(唯一夫と分かり合えた!と思ったのが「自虐の詩」。夫に熱心に薦められてハマりました)。

そんな夫婦の元にいる娘はどーなるか。「子どもは愛の結晶」なんて言いますが、互いの読書体験を濃縮し薦めまくる日々ですよ。

そしてよく言うじゃないですか、「子どもにあまり読書を押し付けるな」なんて。もうまるで無視。おめーらは熱心な書店員が書いたPOPか!ってなくらい、夫婦で娘に本を薦めまくってます。

娘、まだ小学生なんですが、相当うざいなーと思ってるんじゃないかな。
ただ、自画自賛なんですけどウチの夫婦は良いなぁと思うのが、いきなり難しい本を薦めないで、エッセイや漫画をガンガン読ませるところだと思うんです。

メディアとコンテンツ、どっちが先?

読書意欲とでも言えばいいのかな。本を手に取るきっかけには「コンテンツ先行型」と「メディア先行型」がある、というのが私の考えです。

娘は、石が好きなんです。石。公園で拾うような石。模様がきれいだとか、触り心地や丸みがいいとかで、部屋にたくさんコレクションしています。

そんな娘に薦めたのがこの2冊。

まずは『ももこの宝石物語』。夫がさくらももこの大ファン。娘は石が好き。ということで、見事に互いの利害が合致したように読み込んでいます。

宝石にまつわる捧腹絶倒のエピソードの数々。成功もあれば失敗もある。その一つ一つが、まるで宝石そのもののように娘の中でキラキラと輝き、「あのスターサファイヤのくだり最高だった!」と、同じくらいキラキラとしたまなざしで語っています。

続いてはこちら。宮田珠己さんは娘のヒーローですね。「大人になっても、ずーっと石に夢中になっていいんだ」って気付かされたそうです。

石が好き、という娘の嗜好。読みやすいエッセイ。この2つがうまく噛みあって娘の心の中に滑り込んでいった2冊だと思います。これはどちらかというと「コンテンツ先行型」。

逆に「メディア先行型」だなぁと思ったのがこの2冊。

まずは益田ミリさん、武田砂鉄さんの『せいのめざめ』。

「せい」という言葉だけで「生」「性」「制」…様々な意味合いを持つ漢字が現れるのですが、そんなベールに包まれた思春期の互いの「せい」への関心を紐解く一冊。

娘にはまだ早くない?と思ったのですが、私の本棚から勝手に引っ張り出して読んだそうです。いい傾向です。これからもどんどん親に隠れて親の本を読んでほしい。私だって小学生の頃に林真理子さんの『欲望』とか読んでましたしね。

これは漫画というメディアに惹かれて読んだ、まさに「メディア先行型」。益田ミリさんの漫画も、武田砂鉄さんの文体も読みやすいですしね。

娘や友達の間で大人気の『サバイバル』シリーズ。これは歴史を旅するものから自然科学についてまで、とにかく幅広く「体験して成長する」物語。

「また漫画ばっかり読んで!」なんて言う親、昨今まだいるのかな。いるのでしょうね。いやはや、漫画の力を舐めちゃいかんですよ。子どもは歴史漫画で歴史を覚えるんですって。
娘の口から「あ、葛飾北斎の浮世絵だー!」って言葉が出てきたときは、もうこのシリーズの漫画に頭上がらないな…と思ったものです。

幸せな読書体験とは

だいぶ自分たちの話ばっかりしてしまいましたが、今回の「推しボン!~あなたに効く!著名人の極上ブックガイド~」でゲストがそれぞれの本を手に取ったきっかけも、この2つに大別できるんじゃないかと考えています。

漫画だから読んだ、内容と自分がフィットするから読んだ。
他人から勧められたにせよ、自分で手に取ったにせよ、「あ、これ読んでみようかな」と思うきっかけはメディアかコンテンツかが先行している。

考えてみれば当たり前のことを言っていると思うんですが、子供のころから読書嫌いという人は、ここが上手くはまらなかったんじゃないかな。つまり、興味のないコンテンツを、興味のないメディアで読むこと。
どちらかが自分とフィットしていれば、限りなく幸せに近い読書体験ができ、読書が好きな人はそういうことをうまく嗅ぎ分けてるんじゃないかなってのが持論です。

まとめ

この番組の中で、東出さんは松岡さんやゲストの皆さんにたくさん本を薦められます。「うわーめっちゃ羨ましいやんけ」と、涎をダラダラ垂らしながら見ちゃいました。

自分で娘に本を薦めまくる日々でも、夫以外の人から本を薦められることは少ない…ので!もっともっと皆さんと本について語り合いたい!と思った次第です。自分でリトルプレスも出したことだしね。

ただ、誰かに薦めたりするときはその人がどんなメディアが好きで、どんなコンテンツに興味を持っているのか、ちゃんと把握しておこっと!と思いました。

まずは夫に薦められた本をちゃんと読もう…と思いながら、今日も博物館学の本しか読んでないやんけ―状態。頑張ります。

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