【本日の一品】胸熱!nenerockさんの刺繍ワッペン

2017年10月13日、14日の2日間、北海きたえーるで開催されている「手づくりフェスティバル in北海道」。その初日に行ってきました!

出店の流れ [ 第33回 2017手作りフェスティバル in 北海道[手づくりフェスティバル] ]
第33回 2017手作りフェスティバル in 北海道にて開催される特別展示と特別企画の情報です。

 

会場はハンドメイド作品や素材がたくさん販売されていて、お客さんの熱気もすごい!ロビーで編み物に勤しむ方もいて、手作りを愛する人たちの熱気を感じました。

こんなの欲しかった!自然科学の刺繍雑貨

今回のお目当てはnenerock(ネネロック)さん!SNS上で作品をお見掛けして、その可愛さと精巧さに感動していたんです。イベントに出店するということでお伺いしました!

今回購入したのはこちらの4点!どうですかー!めっちゃ可愛くないですかー!題材も素敵だし、綺麗だし、お店ごと買い占めたくなってしまいました…

まずはハエトリ草。食虫植物のワッペン…!ハエの刺繍もたまらない…!

続いてラフレシア。あの匂い立つ強烈な香りが伝わってきます。糸の色使いもたまりません。

そしてキアゲハの幼虫。芋虫好きなのでこれはマストバイでした。かわいい…

最後に。一番気に入っているのがこのデメニギス!透明な頭部の表現が綺麗で、ポロシャツの胸に付けて歩きたい…ああでもコレクションに加えてニヤニヤしたい…と葛藤してしまう作品。最高です!

さいごに

今回は4点に留めましたが、まだまだ欲しいワッペンやキーホルダーがたくさんありました。これからもたくさん購入してしまいそうな予感。要注目です!

ホームページ

Instagram

しのぶ (@ricamo.nenerock) • Instagram photos and videos
226 Followers, 169 Following, 358 Posts - See Instagram photos and videos from しのぶ (@ricamo.nenerock)

Twitter

 

札幌演劇シーズン2017で「Princess Fighter」を見てきました!

札幌演劇シーズン2017ミュージカルユニットもえぎ色 公演 「Princess Fighter」を見てきましたのでレポートします!

公演期間内にアップしようと思ったのに叶わなかったーー!ぐへーすいません。

写真撮影OKなのが嬉しかった!

そう、日によって公演本編の写真撮影がOKで、私たちが行った8/9(火)はちょうどその日!嬉しかったー。なのでガンガン撮りまくってしまいました。ありがとうございます!

8/9のシンデレラ役は、ダブルキャストで恒本寛之(もえぎ色)さんが出演の日。前説の際にカメラを向けたら目線をいただいてしまいました。

可愛い可愛い皆様(西村海羽(もえぎ色)/かとうめいこ(もえぎ色)/鈴木咲良/左海千優/左海夢依)による前説たまりません。

娘と悶えて、まんまとパンフレット買ってしまいました。今でも読み漁っているので買ってよかったと思います。

写真をダダダっと

さて本編。娘にとっては初めてのミュージカル。いつか見せに行こうかとは思っていたのだけど、まさかもえぎ色が最初になるとは!

一癖も二癖もあるけど多幸感たっぷりで笑える舞台。間違いなく娘は楽しんでいました。

今回の脚本は深浦佑太(ディリバレー・ダイバーズ)さん。娘に「ほら、この間の『ナイトスイミング』で主演をやられていた方が脚本書いたんだよ」と教えると、「何でもできる人なんだね…やばい…」とビックリしておりました。

それではお写真。ネタバレにならない程度に載せていきます。

オープニングの美しいドレスと華やかな舞台で、娘はもうメロメロ。

今思えば、この時点でラストへの伏線があったのだな…と写真を見返してみて唸りました。

個人的に青木玖璃子(yhs)さん演じる魔女のお衣装が素敵でした。THE・魔女って感じ。ディズニー感がすごい。

妖精たちはもちろん天使。

友情に熱い眠り姫のイーバラ(国門綾花(もえぎ色))と、白雪姫(塚本奈緒美)の関係性が物語の中心でした。

この、姫×姫というのが、アナ雪に浸ってきた娘にとって違和感なく物語の世界に入り込めた理由なのかなと思います。

現実世界にいたら非常にめんどくさい性格のおやゆび姫、マイア(長麻美(エンプロ))の存在感も良いスパイスでした。物語内での笑えるシーンにかなりマイアが絡んでいたように思います。

シンデレラのエラが男というのも鍵です。彼の存在があることで、戦いのシーンでピリッとした緊張感がありました。そして、「姫」の多様性をここにこうやって入れたのか…と唸るものがありました。

光燿萌希(もえぎ色)さん演じる人魚姫、アリーの歌声は素晴らしかった。いや、出演者の皆さまほんっとに歌声すごかったんですが。

アニメのミュージカルばかり見ていた娘も、生の人間が、演技して歌って踊るという本当のミュージカルに圧倒されていました。そうそう、こういう生の迫力を体感してほしかったのです。

そしてこのエンディング。やー泣けましたな。

女が自分の孤独とどう向き合うか。どう一緒に生きていくか。というテーマを自然と考えさせられました。

お楽しみのレビュータイム!

本編終了後はお楽しみのショータイム!こちらももちろん娘は初めて。

国門さんセクシー!この日は皆さんセクシー多めで、娘も「おっ〇い!見えそう!!すごい!セクシー―!」というような状態になっていました。ノリノリの母でごめんな。

「かっこいいー可愛い――私も踊りたいよーー」と、親子で感情が忙しい。

光燿さん、国門さんのこの笑顔にジーンとなる。

印象に残ったシーン

もうここからは雑談ですが、印象に残ったシーンや、娘の言葉などをずらっと載せていきます。

白雪姫役の塚本さん、この髪形のときのお顔、どなたかに似ていらっしゃる…と公演中ずーっと考えていたのです。そして思い当たりました…

うあああ!先日引退した嗣永桃子ちゃん(以下ももち)や!!!

白いお肌に長い手腕、もうここからはももちにしか見えなくなっていた私でした。

カントリーガールズのファンで、握手会にも行っていたくらい好きだったので、もう「あぁーー塚本さん―――ももちーーー(涙)」みたいになっていました。塚本さんごめんなさい。でもファンになってしまいました。可愛かった――。

そして私の好きなキャラクターがもう一人。宮永麻衣(もえぎ色)さん演じる、魔女の側近のコノイ。自分の役割に忠実でありながら、この方もまた内なる葛藤があったんですよね。

宮永さんのコノエは冷たさのなかにも人情味を感じたのですが、ダブルキャストの岩杉夏さんのコノエはどうだったのでしょう。そちらも見てみたかったなー。

そして魔法の鏡役の森髙麻由(もえぎ色)さん。終演後にレビューショーのお衣装でお見送りしている森髙さんを見て、娘は「嘘!鏡役の人!?全然違う!!別人だよ!!」と一番衝撃を受けていました。

ちょっとポップでダークな鏡の印象と、普段の森髙さんが全然繋がらないようで、役者さんの凄みをまたここで感じたのではないかなと思います。

最後に

Twitterに載せた感想が全てだったと思うんですが、美しい皆さんのお姿を載せたいがためにブログ書いちゃいました。はい、素敵でした。

舞台の上で楽しそうな、いかれたお姉様たち(めっちゃ褒めてる)を、娘に見せられてよかったな…

自分なりの表現や、心の糧や、宝物みたいなものを、これからの娘の人生の中で見つけていってほしい…というのが、私はいろいろ舞台とか展覧会に親子で行く最大の理由です。重いですかね。

でも親が子に与えられるのは「自尊心を積み重ねる材料」ぐらいなもんで、私には大人が楽しそうに生きてる姿を見せてあげることしかできないんす。むしろそれを精一杯自分の人生でやろうかなと。何より自分がめっちゃ楽しんでるしね。

そんな感じで、「またもえぎ色の舞台観たい!ほかの演劇も!!」と言っていたので、こちらとしてはうっしっし…です。

次回はクラアク芸術堂の「半神」が観たいそうです。ナイトスイミング以来、山木眞綾さんが気になっているそうなので。チケットまだとれるのかしら…

そんなこんなでまた次回でございます!ではー!

【SIAF2017】さっぽろ八月祭2017の盆踊りに行ってきました!

2017年8月5日に、札幌市北3条プラザで開催された、さっぽろ八月祭2017に行ってきました。
日中は子供の宿題やら工作の準備やらがあったので、参加できたのは夜から。ちょうど夜の盆踊りが始まるところでした。

さっぽろ八月祭スペシャルバンドの演奏がとにかく最高でした。普段はここに活動されているアーティストの皆さんが、このお祭りのためだけに集結。

「さっぽろ八月祭音頭」やあまちゃんのテーマソングをグルーブ感たっぷりに演奏してくれて、自然と身体がソウルフルに動き出します。

赤レンガテラスも向こうに見える、最高の会場です。踊り子さんの踊りも素晴らしかった。

協賛も大風呂敷。手書きの文字が最高ですね。子供のころの盆踊り会場を思い出します。地元の建設会社や電気屋さん、ガス屋さんとかがこうやって協賛してたな。懐かしい。

一緒に参加した我が子は盆踊り初体験。
最初は「踊り方もわからないし恥ずかしい」と言っていたのが、最後の方には、「踊り子さんのダンスを近くで見たい!」と櫓の方に積極的に近づき、一人で知らない大人たちと踊り、帰り道も踊りっぱなし。かーちゃん嬉しいよ。

ちびっこたちの浴衣姿をたくさん拝めて眼福です。櫓も風呂敷で敷き詰められていました。大風呂敷プロジェクトの皆さんの努力が窺えます。お疲れ様です!

最後の方はこんな感じ。このどこかに我が子がいます。(良い意味で)変な大人たちばかりでよかったね。こういう人たちにたくさん出会いながら、成長してほしい。

最後に

大友さんがこの芸術祭全体で伝えたいことが詰まっていたお祭りだったと思う。老若男女、どんな人もごちゃ混ぜになって踊ること。初めてでも、わからなくても、まずは一緒に歌って踊って生きること。そう、生きること。

「やり方がわからないからやらない」と言いがちな我が子も、見よう見まねで踊りの雰囲気に身を任せて、自分で「やってみる」を実践できていました。その体験をさせてあげられて本当に良かったと思います。祭のスタッフの皆さん、本当にありがとうございます。

芸術祭も家族で見に行くぞー!たっぷり満喫します!

 

こちら購入しました!

こちらも買わねばね!

【本日の一品】アンティーク市でお迎えした花器

 

2か月ぶりの更新です!ちょっと体調不良で大人しくしているのですが、ネタはあるので徐々に更新していきますよ!

ということで先月、「北海道アンティーク骨董ジャンボリー」に行ってまいりました。1年に1度札幌で開催される、北海でも最大級のアンティーク市です。

北海道アンティーク骨董ジャンボリー
年に一度札幌で開催、北海道最大のアンティーク/骨董品に特化した展示即売イベントです

 

私も今年が初参戦!約30店前後の業者や店舗が参加しており、来場者もご年配から若い人まだ幅広い世代が楽しんでおりました。

私が購入したのはこちらの花器。試験管もアンティークです。北広島に実店舗がある「かくれ家」さんで購入しました。

かくれ家*kakureya*HOKKAIDO
2017.4.14open*北海道 北広島市にある古物、雑貨のお店です

 

実際に花を飾るとこんな感じ。何かおしゃれなショップにありそうですね。

使われているすりガラスもキレイ。いくつか種類があったのですが、おばあちゃん家にあるっぽいデザインを選びました。

食卓に飾ってみました。レトロな我が家(かなり古い)にも馴染みます。

既製品では出せないような味わいがある物を、吟味して探せるのがアンティーク市のいいところ。買い過ぎに注意しつつ、また来年も楽しみです!

それではまた次回!

【本日の一品】クリスチャンが気軽に持てるポーチ

購入してからだいぶ経つのですが、You+MORE!で「ノアの箱舟ポーチ」「モーセの奇跡」ポーチをゲットしました。

 

「マニアックすぎるポーチ」というお題で妄想工作研究所の乙幡啓子さんが製作したもの。2万票以上の圧倒的な支持で商品化し、海外のクリスチャンからも販売希望が多数寄せられる異例のヒット商品です。これは買わないわけにいかないでしょ!

YOU+MORE ! ノアの方舟ポーチ

まずはノアの箱舟ポーチです。

dsc08442

ポーチの外側は箱舟がモチーフ。一見するとシンプルな茶色いポーチです。

dsc08448

この鳩のチャームを開けると…

dsc08445

中には箱舟に乗せられたたくさんの動物のつがいたちが描かれていました!

dsc08450

こちらのシールを中に入れるペンなどに貼ると、ノアの一家もちゃんと箱舟に乗せることができるようです。

YOU+MORE ! モーセの奇跡ポーチ

併せて購入したのが、こちらのモーセの奇跡ポーチ。

dsc08432

こちらも一見、波の模様が付いたシンプルな青いポーチです。

dsc08434

このポーチのチャームはモーセですね。モーセが海を割っていくようにファスナーを開けると…

dsc08435

内側の側面は割れた海が表現され、海底には取り残された魚たちが。

dsc08437

魚のシールもちゃんとついています。こちらもガンガン貼っちゃいましょう!

さいごに

このポーチにはそれぞれに解説カードが付いています。

dsc08452

dsc08440

「チャームの鳩が加えている枝は?」「ポーチの底に、なぜヒラメ?」など、聖書に忠実にデザインがされていることがうかがえます。

また、「ポーチ自体を箱舟に見立てる」「ファスナーを開ける行為をモーセの奇跡に見立てる」という、モチーフや図版をただ既製品に貼り付けるのではなく、ポーチの機能を聖書の内容に沿って見立てている所にもグッときました。なかなか製品に落とし込むのが難しい学術分野などのミュージアムグッズ開発においても、ヒントになりそうですね。

クリスチャンの方の「普段使いに良さそう!」「クリスマスに配りたい!」という意見に加え、聖書の内容を学ぶこともできますし、さりげなく教育的な側面があるのも2万票以上の支持を集めたのも理由なのかもしれません。

乙幡さんの商品や作品はほかにも興味深いものがたくさんあるので、これからもぜひ注目していきたいです!

 

 

【本日の一品】名品コースターでお・も・て・な・し

すっかりご無沙汰なこのコーナー、忘れられていないか心配です。
本日ご紹介するのは、数年前に松岡美術館で購入したオリジナルコースターです。私のミュージアムグッズコレクションの中でも、母親が絶賛していた一品です。

こちらを開けると…
5種類の紙製コースターが入っています。
元になった所蔵品はこちら!

松岡美術館所蔵の色絵磁器がコースターになっています。縁起が良いモチーフが描かれていたり、表現にひと工夫が施されていたり…と、目にも鮮やかなお皿たち。
5枚並べて額装しても絵になりそう。使ってよし、飾ってよし。

1セットしか購入していないので完全保存用ですが、使うとしたら目上の方や義理のご両親など、ちょっと上品におもてなしをしたいときに活用したいですね。

ガラスにも合うし…
マグにも結構合う…

ちょっと我が家に今日本酒のおちょこが無いので写真撮れなかったのですが、晩酌の時にも活用できそう。

展示で「素敵な皿…」と思ったものが、食卓でまた使えるのは嬉しいですね。ポストカードにするとかは結構あると思うのですが、またちょっと違うジャンルの紙物になっていると目を引きます。

ちなみにこちらの松岡美術館は作品の撮影・デッサンが可能です。それももちろん良いのですが、美しい陶磁器(もちろんほかのコレクションも素敵です)を心に焼き付ける手段の一つとして、ミュージアムグッズを手に取ってほしいなと勝手に思います。

このシリーズ、お仕事の繁忙期が過ぎたらもっとこまめに更新するんや…!また次回!

Coinで悶絶もののキャンドルを作った話

 

3/19(日)にSpace1-15のCoinにて、とってもかわいいキャンドルを作ってきました!こちらの記事を見て一目ぼれ。ぜひ作ってみたいとすぐに応募しました。

3月 すみれ グラスキャンドルワークショップのご案内 - Coin コワン | Coin
北海道札幌の洋服店「Coin コワン」のホームページです。オールドマンズテーラー,naruse,no.57,f/style等のブランドを扱っております。

 

いやーほんとにもう出来上がりに大満足でめちゃくちゃかわいいので、まずちょっと!ちょっと見てください!

ぶっふーーぅ!このぎゅうぎゅうにスミレが詰まったキャンドル、デザインが斬新でかわいくて、3時間頑張った甲斐がありました。

こちらのキャンドルは、Candle.vidaを主宰するマエダサチコさんがデザイン。5月にはマエダさんご本人が来札してワークショップを開催するそう。

アートキャンドルスクール|candle.vida
アートキャンドル協会認定のキャンドル教室「candle.vida」講師にマエダサチコを始め、コクマイリエ、サイトウマチコが勤めるキャンドルスクール。自由が丘・大阪・仙台...

 

今回はCoinの東さんに教えていただきました。とても楽しかったので、このキャンドル作りの模様をレポートしちゃいます。

土台のキャンドルを作る

まずは土台のキャンドル作り。ソイキャンドルを素材として使用し、アロマオイルを垂らして好きな香りも付けました。

作業机もカラフルです。

ソイキャンドルを琺瑯の片手鍋に入れて、電磁調理器で溶かしていきます。火力が一定になるので、ガスより電気で温める方が良い仕上がりになるそう。

土台のキャンドルは2色作れるのですが、私は白と黄色にしました。こちらは黄色い色粉を入れたところ。ほんの少し入れるだけでしっかり色が付きます。生卵みたいですね。

色粉がしっかり混ざったら器に注いで冷やし固めます。その間に上に載せるスミレのパーツを作りましょう。

すみれのパーツを作る

まずはどの色を作るか決めます。他の参加者の方は結構自由な色使いをしておりそれもいいなーと思ったのですが、私はこの先生のお手本に惹かれて応募したので、なるべく似た色合いでつくることにしました。

これが先生のお手本。カラフルでかわゆい。

こちらがスミレのシリコン型。花びらの細かい皺も表現されていて、2色使いにも対応しています。

まずは黄色から作ってみました。鮮やかな黄色にしようと思ったら意外とまろやかな色になって、これはこれでいいなと。なので、全体的に優しい色合いでまとめることにしました。

冷めて型から取り外したところ。細かいところまで再現されています。

続いては2色使いの花を作ります。今回はピンクと紫の花を作ってみます。まずは下になるピンクを注いで、そのあと上の紫の花びらの部分に蝋を注ぎます。
ちょっと左の花とかはみ出してますが、出来上がると意外と気にならないので恐れずに手早く作ります。

続いてアクリル絵の具で模様をつけます。

特にこの黒い部分は筆になるべく水分を含ませず、パサパサした状態で掃くように模様をつけていきます。

全部の花に模様を付けたところ。あ、右上のプリンのようなキャンドルが、先ほど作った土台になるキャンドルです。こうやって見ると本当にプリンみたいですね。
さ、次はこれを組み立てていきます。

ぎゅうぎゅうにスミレを詰める

全体のバランスを見ながら配置を決めていきます。結構頑張って模様を付けたので隠れちゃうのはもったいなーと思いながらも、やっぱりぎゅうぎゅうの方がかわいいのです。ちらりと見える模様、細部にこそ魂が宿るのです。

2色使いの花をセンターにしてみました。

最後に、接着剤代わりのソイキャンドルを注いで固まったら完成です!

撮影用のデスクまで用意していただきました。
たまんないなこれ…

はー(溜息)。かわいい。やわらかい色遣いにして正解でした。何か美味しそうですね。プリンの上にエディブルフラワーが乗っているみたい。

おわりに

たまたま参加者が私しかいなかったので、マンツーマンで集中して取り組むことができ、とっても充実したひと時でした。大満足です!

一生懸命作った後はお茶とお菓子まで出していただいて、子育てから仕事からいろいろな話もさせていただき、何かもう本当にリフレッシュできました。

こちらのワークショップ、今月はまだあと1回チャンスがあるそう!
3/26(日)の10時からのがまだ空いているはずなので、ご興味ある方はぜひチャレンジしてみてください。

詳細はこちら↓

3月 すみれ グラスキャンドルワークショップのご案内 - Coin コワン | Coin
北海道札幌の洋服店「Coin コワン」のホームページです。オールドマンズテーラー,naruse,no.57,f/style等のブランドを扱っております。

それではまた次回!

「手のひらから宇宙まで」で科学と芸術のかかわり方を考える

      2017年3月11日に、CoSTEP修了式公開シンポジウム「手のひらから宇宙まで 〜電波が創発するコミュニケーション、そしてアート〜」に行ってまいりました。

この日は北海道大学科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)の修了式があり、その公開シンポジウムとして今回のイベントが開催されました。

今回のテーマは「電波」。スマートフォンやPCが欠かせない私達にとって、電波は目に見えないですが、非常に大切な存在です。普段意識していないだけで、日常生活のあらゆる場面で電波は飛び交っています。

では、その電波とはそもそもどういうものなのか?電波と人間とのかかわりの歴史は何か?現代アートの世界で電波はどのように利用されているのか?という3つの話題提供があり、登壇者3名でトークセッションを行っていました。

——————————————–

【登壇者】

  • 久保田 晃弘 多摩美術大学 教授、ARTSAT×SIAFラボ(SIAF2017参加作家)プロジェクトリーダー
  • 大鐘 武雄 北海道大学 大学院情報科学研究科 教授
  • 原島 博 東京大学 名誉教授、東京大学大学院 情報学環 特任教授

【展示ディレクター】

  • 小町谷 圭 メディアアーティスト、札幌大谷大学 専任講師、ARTSATxSIAF メンバー

【司会】

  • 朴炫貞 北海道大学 CoSTEP

——————————————–

「電波」を意識させるメディアアート

今回はメディアアーティストの小町谷圭さんが、シンポジウム会場内の展示をディレクションしておりました。

会場内に映し出された波形は使用するマイクの音に反応して形が変わります。こちらも、「あぁ、音って波なんだよなぁ」と再確認できる仕組み。

そしてこちら、風船には中継器やカメラが搭載されており…

こんな風に会場全体の様子を映し出していました。

そして更に、会場中の座席に置かれていたFMラジオから登壇者の声が!ある特定の周波数に合わせると、マイクを通じて登壇者の声が聞こえる仕組みでした。

北海道大学でアーティストが躍動したら嬉しい…と思っていたので、こんな風にアーティストが電波の存在を可視化する取り組みが見られて、とてもワクワクしました。

もっと遠くへ

ここからは話題提供やトークセッションで心に残ったお話を、トピックごとに紹介します。

まずは久保田晃弘さんのお話の中にあった宇宙開発に対する「理系だけじゃない分野の参入」というお話が興味深かったです。
久保田さんは「ARTSTAT:衛星芸術プロジェクト」で芸術衛星INVADERを打ち上げました。この芸術衛星は、なんと宇宙から詩や音楽を送信!

INVADER (CO-77)
ダブルクリックで衛星の内部構造を見ることができます。 芸術衛星 INVADER 概要 ARTSATプロジェクトは、衛星を専門家のための「特別なモノ」から、市民の日常の中の...

 

さらに2号機のDESPATCHには渦巻き型の彫刻作品を搭載。JAXAのはやぶさ2に相乗りし、深宇宙から詩を送信し続けました。

DESPATCH (FO-81)
ARTSAT2:深宇宙彫刻「DESPATCH」 2013年9月 多摩美術大学×東京大学ARTSATプロジェクト ARTSAT第二弾「深宇宙彫刻 DESPATCH」相乗り選定 このたび、独立行政...

 

このように「宇宙でどのような芸術活動が可能か?」という挑戦を続けている、久保田さんを中心としたARTSATの皆さん。そのキーは、「人文学的な視点を宇宙開発に持ち込む」というテーマ。

今回のシンポジウムでも、「人文学の視点から宇宙にアプローチすることは、人類の創造性を広げる大事な役割を持つ」という久保田さんのお話がありました。この「創造性」は人類をリードし、より広い視野を持って研究を進めていくために必要なこと。

トークセッションで久保田さんはアートとサイエンスのコラボレーションについてもお話ししておりました。
サイエンスは事実に基づく客観性が必要とされますが、自身がやっていることの積み重ねが100年後の応用に役に立つもの。アートはマジョリティーに対する疑問や批判が原動力。しかし両者には共通点があり、「アートとサイエンスはどちらも人類の“遠くに行きたい、見たことないものを見たい”という夢を叶えるもの」と、久保田さんは仰っておりました。

そして、より遠くに行くためには、「未来は過去の中にある」から、サイエンスの分野でも美術史を学ぶことの重要性をお話ししておりました。原田さんもテクノロジーは「表現」なのだから、工学部の基礎科目でアートを学ぶ機会があるといいと提案しておりました。

ARTSATでの表現手段として「詩」というジャンルを選んだのも素敵です。詩は、言葉だけで私たちをマクロの世界からミクロの世界まで一瞬で行き来させてくれます。
例えば、詩人・谷川俊太郎さんの「二十億光年の孤独」は、宇宙の果てを知らない私たちに、その広大さと孤独を伝えてくれます。まだ見ぬ世界を想像させ、言葉の羅列それだけで身震いするほど体感させてしまうのが詩です。

宇宙を理系にしかわからない世界にしてしまうのはもったいない。宇宙での人文学、芸術、期待しています!

技術の発展で私たちは本当に幸せになれたのか?

続いて、原島博さんのお話で気になったところ。原島さんのお話の中で、電波を用いたコミュニケーションの歴史を振り返り、便利になった現代は本当に幸せなのか?と問いかけます。

原島さんは1990年前後に「情報社会は人を幸せにするのだろうか?」という疑問を持ち、「コミュニケーション技術者として最強の批判者でありたい」という志を持っておられます。

「便利じゃない」が当たり前だった時代には、何を生み出すにも手間がかかる一方で、本当に必要なものだけを皆手にしていました。しかし、「便利」な時代の弊害としては、安易な生産が可能になったことで不必要な情報の洪水が発生し、受け手の負担が増大しています。DeNAのWELQ問題などありましたよね。

自由競争社会で「便利さ」は人を楽にさせず、むしろその競争を激化させています。そんなお話を聞いた時にふと浮かんだのはこちらのマンガ。

 

環境の発達は、やりたい人の「もっとやりたい」を叶えてゆく。逆に、やらない人の「できません」を消してゆく。

「やらない」「やりたくない」と言える人の可能性はどんどん広がり、言えない人はどんどん追いつめられる。

私が大学生の頃、当時お世話になった先生と「技術の発展で人々の手足ばかり伸びていったけど、本当に互いのココロは近づいているのかな?」と話し合ったことがあります。まさに今その心境で、人と人とが簡単につながれるようになったけど、では果たして、人に優しくなれたかと言えば…?

「『○○する人、されたい人には便利』ということは、『○○したくない人、されたくない人には暴力』とも言える」と原島先生はおっしゃっていました。「できない」なんて言えない。やるか、やらないか。それを表明しない限り生きていけず、沈黙は許されない。そんな時代を、私たちは本当に待ち望んでいたのでしょうか。そんなことを考えさせられたお話でした。

おわりに

もっと気になるトピックはたくさんあったのですが、今回はここまで。とても興味深いシンポジウムでした。

最近、サイエンスとアートの関係について考える機会が多く、互いの違いや共通点もある中でどう面白いものを創っていくかについて情報を集める日々でした。ですので、久保田さんのお話は特に考えさせられました。

帰り道に弊社の社長と感想などを話していたのですが、「昔の物理学者とかは芸術に関する知識や実践もあった」という話題がでました。
「遠くに行くため」「突き抜けるため」には想像力が必要で、それはサイエンスにおいても同じですし、それこそパラダイムを変えてしまうような研究をするのに、人文学や芸術の力が必要になるのかもしれません。

アートはサイエンスのことを、サイエンスはアートのことを。互いの文脈や歴史、動向を知り学ぶことができてこそ、時代を切り開く実践が可能になるのだと思います。

シンポジウム当日の様子はこちらで紹介されておりました↓

いいね!Hokudai - 電波とアートとサイエンスをテーマにした公開シンポジウム開催
 3月11日に、公開シンポジウム「手のひらから宇宙まで 〜電波が創発するコミュニケーション、そしてアート〜」が札幌キャンパスの鈴木章ホールにて開催されま...

 

それではまた次回!

ネクタイの個展「のぼってくだる」が切なくてかわいい

2017年3月7日から3月12日で開催されていた、イラストレーターユニット・ネクタイさんの個展「のぼってくだる」に行ってきました。

ひとめぼれ雑貨店「toitoitoi」も運営してらっしゃいます。期間中に記事更新できなくてごめんなさいっ!

会場は大丸藤井セントラルの7階スカイホールです。シンプルな会場がネクタイさんワールドに変身しています。

平面作品だけではなく、お家を模した作品や、3月12日に開催された絵本ライブの舞台も残っていました。右上の一角がワークショップになっています。

絵と絵の間に植物も。絵本の世界に紛れ込んだような世界観を作り上げています。

人気作品が集結!

作品は購入できるようになっていました。この作品が一番欲しかったです。ですが、残念ながら売約済みでした。うーん、またどこかで購入する機会はあるかしら…

欲しい作品はほとんど売約済みだったんですよね…もっと早く足を運べばよかったと思うほど。盛況さが窺えます。
作品の大きさは様々でしたが、落ち着いた色遣いと、どことなく漂う切なさがたまらなく好きなんです。

アンケートコーナーもかわいい

会場の一角にはこのようなコーナーが。

こちらはアンケートコーナー。置いてあったボールペンにもネクタイさんの絵が描かれています。

書いたアンケートはこちらのポストに投かんします。こちら何と、ネクタイののりおさんが小学生の時に製作したものだそう。クオリティ高いなぁ。現在のネクタイさんの世界観ともぴったりです。

絵本感覚で楽しめる作品

そして、会場の真ん中にあったお家。この中にも絵が描かれていて、まるで「ミッケ!」のような感覚で「ネクタイの家」「カラスのいえ」などを探します。

子供連れ歓迎の展示だったとのことで、当日も子供たちが中に入って楽しそうに探していました。

「パンをはこぶしごと」の連作も展示・販売されていました。何作かまとめて欲しくなってしまいますねー。危険。

人気の物販コーナー

こちらには物販コーナー。

先ほどの「パンをはこぶしごと」がハンカチとセットになって販売されていました。

そして、今回の展覧会のタイトル「のぼってくだる」の絵本が、展覧会BGMのCDとセットになって販売されていました。

「パンをはこぶしごと」「のぼってくだる」も手作り感が満載なZINEのようだったのですが、個人的にはしっかり製本された絵本が見たいなーという感想です。絵が素敵だったので、それに負けないクオリティの絵本を今後は期待してしまいます。

オリジナルのマスキングテープとボールペンも販売されていました。私はこの両方を購入。

擬音語をテーマにしたシリーズ。他にもポストカードやレターセットがありました。まだ勿体なくて開けてない!かわいい~!

アンケートコーナーにも置いてあったオリジナルのボールペン。SARASAですね。私は猫柄にしました。書き心地もやはり安定のSARASAです。

1000円以上お買い物をするとこのくじ引きができます。コーヒーやお米などの豪華な商品も用意されていたようです。

私?もちろんくじ運が無いのではずれです。でも、はずれてもかわいいポストカードがもれなくもらえます。

会場出入り口のガラスケースにはこちらも展示しておりました。

ネクタイのお二人が子供だった頃の作品が展示されています。特にこの猫の絵、めちゃくちゃ上手くないですか?この絵すらも買いたいです。

展示への関りが見える「ありがとう」

大丸藤井セントラル1階のガラスにも、ネクタイのお二人の作品が描かれています。

今回の個展に協力した方々とスタッフの方々を描いたものだそう。

セントラルさんはわたしたちに
どこまでも自由にやらせてくださって
コピーも考えてください とのことで
春は「出会い」のことしか思いつきませんでしたし
感謝の気持ちを伝えたかったので
この言葉を選びました

思えば、個展では子供たちや来場者の笑顔で溢れていたし、セントラルのスタッフさんもネクタイのお二人のお子さんと遊んでいたりして、とっても和やかな雰囲気でした。この展示を実現させるための作家さんとスタッフさんの頑張り、互いのとても良い関係性と感謝が伝わってきた展示でした。

あとはどうにかして作品を購入したい…という想いが渦巻いています。うーん、また次回!

「DESIGNERS IN REAL WOLD」で札幌のクリエイティブを考える

2月25日(土)に開催されたトークイベント、「DESIGNERS IN REAL WORLD それぞれの現実と未来」に行ってまいりました。

札幌国際芸術祭デザインプロジェクト連携プログラムとして開催されました。

首都圏と比べ、仕事もコミュニティも少ないように思える地方でなぜデザイナーとして活動しているのか?という少し重たいテーマですが、北海道にデザイン系の専門学校や大学はあれど、卒業後に人材が流出してしまっているのも事実。

そんな中、地方で働き続けることのメリットをゲストの皆さんが語ってくださいました。

会場のMEET.はめっちゃオシャンティーですた。
立見席も出るほど、大盛況のトークイベントでした。

ゲストは下記の皆さん。

—————-
【ゲスト】
原田祐馬(UMA / design farm、アートディレクター/デザイナー)
梶原加奈子(KAJIHARA DESIGN STUDIO、ディレクター/テキスタイルデザイナー)
桑原崇/児玉結衣子(mangekyo、インテリアデザイナー)
青山剛士/青山吏枝(drop around、デザイナーユニット)
上田亮(COMMUNE、クリエイティブディレクター/デザイナー)
【ファシリテーター】
山中緑(HOKKAIDO MIRAI LAB.、代表理事/コミュニケーションデザイナー)
【オブザーバー】
佐藤直樹(Asyl、アートディレクター/多摩美術大学教授)
—————-

ゲストの方々が順に、これまでの仕事についてや仕事観をご紹介した後に、全体でトークセッションをするという流れ。
どの方のお話も非常に興味深い内容でしたので、自分の感想を中心にレポートします。

”そもそも”をつくる

原田祐馬さん(UMA / design farm)

まずはUMA / design farmの原田祐馬さんのお話。COMMUNEの上田亮さんが「原田さんは非常に深い思考で物事を組み立てる」と仰っていたように、原田さんのお仕事からは、「見た目を整えるだけ」と思われがちなグラフィックデザイナーへのイメージを一変させる力を感じました。

UMA / design farm
UMA/design farmは原田祐馬が代表を務める大阪のデザインスタジオです。文化や福祉や地域に関わるグラフィックデザイン、ブックデザイン、エキシビジョンデザインなどを...

関西の文化や福祉、地域に携わる仕事を多く紹介していただいたのですが、「いつの間にか企画の方もやっていてー」「商品そのものの在り方から一緒に考えさせていただいて―」などなど、”そもそも”という非常に根本的な所からクライアントさんと一緒に見直している姿が印象的でした。

事例として挙げていた「みたらしだんご」。リニューアルにあたり、「関西のお団子なのになぜ鰹節なのかと。ここは昆布出汁やん!」と提案し、”そもそも”商品の練り直しから一緒にやっちゃう。

みたらしだんご : UMA / design farm
UMA/design farmは原田祐馬が代表を務める大阪のデザインスタジオです。文化や福祉や地域に関わるグラフィックデザイン、ブックデザイン、エキシビジョンデザインなどを...

 

あるいは淡路島で行った「島の土BBQ」というプロジェクト。肥料を作る養鶏さんや油製造業者さん、実際に肥料を使う農家さん、その野菜を食べる消費者の方々。このメンバーでバーベキューを行い、島の自然の循環と土壌について再認識するプロジェクトとのことです。堆肥を売るのにパッケージのデザインをするだけではなく、「”そもそも”食べるって何だっけ?」「私たちは何を食べているんだっけ?」というところから考えさせる。

島の土BBQ : UMA / design farm
UMA/design farmは原田祐馬が代表を務める大阪のデザインスタジオです。文化や福祉や地域に関わるグラフィックデザイン、ブックデザイン、エキシビジョンデザインなどを...

 

他に紹介していただいた事例もすべて興味深く、原田さんのスタンスは「自分の仕事を自分で作る」よりも一歩深く、「自分たちの文化や地域を自分で作ることを仕事にしている」なのでは?と考えさせられました。

デザインが生きる道を作る

梶原加奈子さん(KAJIHARA DESIGN STUDIO)

続いてはKAJIHARA DESIGN STUDIOを主宰する、テキスタイルデザイナーの梶原加奈子さん。個人的にとても聞きごたえがあって、一気にファンになってしまいました。

KDS
KAJIHARA DESIGN STUDIO 素材開発や商品企画、ブランディング等をとおして テキスタイルの持つ豊かな可能性を暮らしの中に提案します。 また、日本のテキスタイル産地...

 

梶原さんは日本各地域の伝統的な生地の産地に足を運び、時代を見越したデザインで世界に日本の技術と価値を売っていくお仕事をされています。留学先のRoyal College of Art(RCA)で、企業とタッグを組み、グアテマラの繊維産業をテキスタイルデザインから発展させる仕事に出会い、「人の生活、進む道、経済を作るデザイン」の重要性に気付き、「デザインとは人の生活をクリエイトすること」だと思うに至ったとのことです。

日本の繊維産業にとって、現代は非常に厳しい時代と言えます。技術力が高く品質が良い。しかし、価格が高く、デザインがされていなく、ファッションの時代性を見越したモノづくりがされていない。それによって、世界の市場から日本の生地が取り残されている状況。そこで「何とかしたい!」と立ち上がったのが梶原さんです。

例えばこのKANAコレクション。
他国に真似できない技術力を売るべく、梶原さんのデザインで有名メゾンに生地を販売しています。アルマーニ、ヴィトン、ランバンなどのトップブランドに日本の地方の生地が取り入れられられたのも、「デザインが産地と市場をつないだ」からと言えるでしょう。

KDS | WORKS | KANA collection
KAJIHARA DESIGN STUDIO 素材開発や商品企画、ブランディング等をとおして テキスタイルの持つ豊かな可能性を暮らしの中に提案します。 また、日本のテキスタイル産地...

 

企業の方や職人さんに「なぜ、デザインが大切なのか」をわかってもらうのは容易ではないと言います。「見た目をカッコよくすることに何の意味があるのか」「いけすかない」という声が、なんだか私にも聞こえてきそうです。その問いに答えるとすれば、「デザインは問題解決の手段であるから」ということなのでしょう。素晴らしい技術を世界に広めるため、後継者を育てるため、事業として成り立たせるため、そのすべてにデザインの力が関わっています。

「カッコいいものを作ることへの窮屈さ」を感じて渡英した時の気持ち、「デザインの力で経済を回せば生きていける人がいる」と学んだグアテマラでの仕事、それらのひとつひとつの経験が、梶原さんが日本のモノづくりを支援している現在に繋がっている。そんなことを感じさせてくれたお話でした。

自分に噓をつかない仕事

青山剛士さん、青山吏枝さん(drop around)

続いては、drop aroundを主宰する青山剛士さん、青山吏枝さんです。
お仕事はグラフィックデザインに留まらず、領収書や付箋などのオリジナル商品の開発や、実店舗の運営など多岐にわたります。

 

震災を機に「自分たちの衣食住に見えないプロセスが多い」ことに違和感が膨らみ、札幌へ移住後、「生活の中で”見える化”できることを増やす」が仕事や人生のテーマになっているとのことでした。

「『自分に正直に生きる』ことは難しいけど、『自分の中の違和感を大事にする』は実践した方がいい」という言葉を、最近個人的によく聞きます。drop aroundさんのお話を聞いてその言葉をふと思い返したのでした。

クライアントワークだけではなく、自社開発の商品やプロジェクトも多いdrop aroundさん。代表作とも言えるのがこちらの伝票類。

drop around | Online Store
ドロップアラウンドの「つくる・はたらく」ためのオンラインストア。領収書や紙の箱、付箋等の紙ものの他、ワークウェアなども。

使いにくい領収書などに我慢ならないなら、自分で作る。自分の違和感を、価値観を信じる。自分に嘘をつかないモノづくりをする。発信する側としてのその誠実さが、長く愛されるデザインを生む肝になるのだなと、勉強になりました。

個人的に勉強になったのは、「おこめやま応援金プロジェクト」での取り組み。

 

震災でデザインの無力さに落ち込んだりもしたけれど、マスは救えなくても惚れ込んだ個人を救うために動くことはできると実感したdrop aroundさん。鬼怒川の増水で被害を受けたお米農家さんを支援するため、クラウドファンディングを立ち上げています。

仕事でクラウドファンディングについて勉強する機会があったので、こちらのプロジェクトのご紹介は非常に学びが多かったです。
すでに確立されているクラウドファンディングのプラットフォームには乗らず、農家さんたちとdrop aroundさんで運営していること。お礼の品が「お米の可能性を感じられるモノ」「食べるという行為を見つめ直させてくれるモノ」であること。行き届いたウェブデザイン…

「お米農家さんを救いたい」という嘘のない想いがまっすぐに伝わる、これぞブランディングだよなぁ、というお仕事を拝見させていただきました。

価値観の手綱を握り直す

桑原崇さんと児玉結衣子さん(mangekyo)

インテリアデザインのユニットであるmangekyoの桑原崇さんと児玉結衣子さん。

mangekyo|インテリアデザイン事務所|北海道札幌
mangekyoは、商業空間のインテリアデザインを基軸に、家具をはじめとするプロダクトデザイン、建築デザインのディレクションなどを手掛けるインテリアデザイン事務所です。

 

会場であるMEET.やご自身のギャラリー兼店舗でもあるBLAKISTONに何度か足を運んだことがあるのですが、ホントどこから写真を撮ってもキマるんですよね。どの角度から見ても絵になる。そんなお二人がこれまで手掛けてこられたお仕事もどれも素敵で、隙のない世界観を空間として作り上げる丁寧なお仕事に感服でございました。

商業空間のインテリアデザインをお仕事の中心としていたお二人が、「自分の仕事や暮らしを見つめ直したい」と始めたのがBLAKISTONです。

BLAKISTON
オリジナル家具と国内外からセレクトした日用品を扱うインテリアショップ。寸法や素材などのご要望をお伺いし、イメージに合う家具をオーダーメイド出来ます。札幌市中...

 

自らがセレクトした日用品、オリジナル家具の製作などを販売し、ワークショップやイベント、展覧会も開催できるギャラリーも兼ね備えた空間です。

「クライアントワークだけではなくて、自分で開く場所が欲しくなるんですよね」とは、ファシリテーターの山中緑さんのお言葉。そう、ゲストの皆さんの仕事を見ていく中で私もそれはちょっと感じていて。
そういう、自分のこだわりを形にすることや、自分の価値観の隅々まで血を行き渡す作業が、これからお二人がデザイナーとして生きていくうえで必要だったんだろうなーと思いました。帯を締め直す感じ。新しく始めたBLAKISTONという場所での試みは「自分の価値観の手綱を握り直す」作業に近かかったのかもしれません。

自分なりの”社会貢献”を明確に

上田亮さん(COMMUNE)、手前はファシリテーターの山中緑さん(HOKKAIDO MIRAI LAB.)

最後はCOMMUNEの上田亮さん。

http://www.commune-inc.jp
communeは札幌をベースに、広告・グラフィックを中心に活動するデザインオフィスです。現在WEBサイトのメンテナンス中です。

 

楽天ゴールデンイーグルスの年間シートや、RITARU COFEEなどのブランディングの事例を紹介してくださり、「見た目を変えるには中身を知ること」が重要で、「誰かの未来をよりよくすること」を念頭に置いているとのお話がありました。

そして上田さんもこのシンポジウムの会場であるMEET.というスペースを運営しております。

 

この場所は「何かと何かの接着剤」という機能を持たせたいということで、クライアントワークだけではなく、お客様との関係性から一緒に作り上げていったり、自分の企画にお客様を巻き込んだり。そういう場所にしたいという想いがあってオープンさせたそうです。

上田さんの手掛けたお仕事を見ていく中で、何かこう、当たり前のことを言うようですが、デザイナーという仕事は本当に利他的な生業なんだなと思いました。

先ほどからゲストの皆さんのお話を聞く中で感じている、「自分の価値観を見つめ直す」という言葉の正体も、「私はどんな社会貢献がやりたいのか?」「自分はデザインでどう社会貢献ができるのか?」という問いと深く繋がっているのかもしれません。今回の登壇者の皆さんは、自分が発信する立場となって、場所を作り、つながりを作り、仕事を作っていく中で、その問いを醸成させている人達です。
この後のトークセッションにも通ずるお話を伺えたのではないかと思います。

トークイベント

続いてはトークセッション。
魅力的なお話がたくさんあったのですが、「地方でデザイナーとして生きていくことについて」という話題が面白かったので、ゲストの皆さんの意見を載せてみます。

drop aroundさんは震災を契機に、「デザインで衣食住の何かを自給したい」という想いが沸き上がりました。ただ、完全に自給することは無理だと実感した後も、「顔の見える関係性で安全なものを作れたり、インパクトのあるプロジェクトが創れる」し、「業界の目を意識したオシャレなものを作るよりも、泥臭くモノづくりをした方がずっとかっこいい」と思ったそうです。そうやって自分の活動を発信していくのに、札幌のコンパクトさ(良い箱屋さんや印刷会社さんがあり、同業者同士の距離が近い)はちょうどいいと感じた、とのことでした。

mangekyoさんは東京に対するコンプレックスを解消するために東京に進出したものの、実際に行ってみるとその複雑な思いは無くなってしまったそうです。
メディアを通してみる東京は非常に先鋭的で、日本の最先端を行っているように見受けられます。ただ、いざ行ってみるとメディアに取り上げられていない東京の姿、魅力的な人、空間、モノに出会え、いい意味で「土地へのこだわり」がなくなってしまったとのこと。

原田さんも東京へ進出することにこだわりがなく、大阪で仕事をしていても純粋に大阪の仕事は少ないとのこと。DESIGN EASTを主催した際も、国内で関東だ関西だと分けているけども、世界から見てしまえば関係なく、日本は日本。大阪から国際水準のデザインを発信していく志があったのだそうです。

上田さんからも、世界中からインターンを受け入れる身として、「海外からは『日本のデザイン』という大きなくくりで見られているので、その地方性は実はあまり関係がないのかも」と実感しているというお話がありました。確かに私も、外国の中の地域性は実はあまり気にしていなかったりします。だからこそ、北海道から直接海外へ打って出ていくことに違和感はないわけです。もしかしたら、「地方だから」と引け目に感じる必要なんかないのかもしれません。

梶原さんは、「自分の生きてきた環境は、自身のデザインに反映される」と言います。世界を相手に自分たちの商品をプレゼンする際にも、自身のアイデンティティを掘り下げていく作業が必要で、何に影響を受けてきたかが作品を形作るとのこと。そう考えると、札幌の環境、食、風土などが自分に非常に良い影響を与えていたとお話ししておりました。
また、北海道から道外の産地に入っていく際にも、地域同士の軋轢とは関係ない存在だと扱われるため、コミュニケーションが比較的取りやすいのだそう。そして、純粋に北海道にはないその産地の特徴を楽しめて感動でき、作品に落とし込むことができるとのことです。他の地域に先入観を持たない/持てないというのも、実は道産子の大きな強みなのかもしれないと再認識できました。

まとめ

最後にまとめとして、自分の感想を置いていきます。

先ほどから何度も書いている通り、デザインとは問題解決の手段。つまり、デザイナーとして生きていくには、社会の課題に対してどう向き合っているのか、その問いに自分なりのアンサーを出し続けていくということそのものです。特に今回のゲストの皆さんは、クライアントワークだけではなく自ら発信する活動が多く、「そもそも」「価値観」「問題解決」などのキーワードが多かったなと思います。

そのうえで、今回のトークイベントのタイトル「地域の未来」を考えた時に、札幌でデザイナーとして生きていく意味は何なのか。

  • 生産者との距離が近く、根本的な問題解決から一緒に取り組んでいける。
  • クライアントワークだけではなく発信する側に回った際に、仕事がやりやすい場所である
  • 地方から世界へ直接発信できる時代である。

などなど、参加者それぞれの中に何らかのヒントを見つけられたイベントだったなと思います。

これから始まる札幌国際芸術祭2017においても、デザイン業界の方とどんどん手をつないで面白いもの見せてほしい!という気持ちでいっぱいです。そしてその中にサイエンスやミュージアムも突進していってほしいなと。そのためあらば私も精進していきたいなという想いを再確認しました。

関係者の皆さん、お疲れ様でございました!